研究会の記録

第64回研究会 2018年1月12日(金)14:30-17:20

■開催
 ・甲府技術支援センター(旧工業技術センター)高度棟2階共同研究エリア2
 ・参加人数 会員15名 

議事内容
1.講演「信頼性の考え方」(のっぽ技研 長谷部:オンラインで講演)
 信頼性について従来方法と品質工学の違い、目指す方向について講演。従来のトラブルを予想して防ぐ手法は全てのトラブルを予測できないという課題がある。品質工学では基本機能を考え品質を向上させることで、予測できないトラブルが起きても被害を最小限にすることができる。真の目的は技術の追究や技術者の能力向上にあるが、今の品質工学は手法の研究が目的化していないだろうか。

2.「研究会運営方針の意見交換」
 アンケート結果を元に検討。平日開催の要望が大きいこと、輪講がわかりにくいとのアンケート結果なので、できるだけ平日を優先することと、輪講はタグチメソッド入門(田口伸)へ変更とした。また議論を活性化したいとの意見が出あり、講演後小グループ討議を採用し発言し易い環境を作る。

3.文献:「身近にできる機能性評価(1)-MT法による画像自動判別-(江末 良太, 矢野 宏, NMS研究会)」(リバーエレテック(株) 一橋)
MT法の訓練としてスキャナで取り込んだ画像が文字なのか、絵や写真なのかについて判別を試みた。1回目は濃度ヒストグラムの各濃度の度数を特性値としたが判別できなかった。2回目は文字の特徴を考え直し、「輪郭のはっきりしているもの」と定義しヒストグラムの「頂点の数と高さ」、ヒストグラムの「傾き」を特性値とすることで判別できるようになった。現在では存在量と変化量を特性値にすることが一般的になっている。

4.輪講(テルモ(株) 大沢)
 車のスタート性能の事例。品質特性(馬力など)では考えず基本機能(ベダルの踏み込み量が加速度に比例)で考えること。理想機能や機能性評価が重要であり、品質特性は開発では考えない方がいい。なぜそうなのかについて議論したがカタログスペックは機能と一致しない、むしろ逆の場合もあることが挙げられた。

(記:タカハタプレシジョンジャパン(株) 黒田)


第63回研究会 2017年11月3日(金)14:30-17:00

■開催
 ・県立図書館
 ・参加人数 顧問1名 会員11名 

議事内容
1.4県合同研究会報告
 今年は埼玉主催で、化粧品工場見学、美容体験、ディスカッションなどが行われた。
 工場見学で気づいたこと、開発から量産移行時の課題について報告。
 ディスカッションは会員固定化と会員数減少について。
 北陸研究会では研究会でテーマを決め、企業などで実施してもらうという方法を報告。
 本研究会でのバレル研磨がこれに近い。

2.「ASI 最近の品質工学動向」(田口顧問)
 自由度を軸として1元配置、2元配置、L4での「ばらつき」と「感度」を検証、ノイズやSN比の数学的意味について講演が行われた。
 また、制御因子ごとに出力をプロットして解析することを推奨。

3.「バレル研磨の検討」(山梨県産業技術センター:宮川)
 出力と 誤差因子の候補が出尽くしたので、実験して選別する。次回(1月)例会で結果の報告予定。

4.「L12直交表を使った水晶振動子の洗浄方法検討」(リバーエレテック:木下)
 洗浄方法を評価した結果について事例報告。火消しでの品質工学の利用の効果と限界について議論。

(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


第62回研究会 2017年9月16日(土)14:30-17:20

■開催
 ・韮崎市民交流センター ニコリ 会議室7
 ・参加人数 顧問1名 会員12名 

議事内容
1.トピックス
 1) 4県合同研究会に関する案内。
 2) 11月の田口さんとのゴルフコンペ(タグチ杯)の案内。
 3) 山梨県品質工学研究会アンケート実施の通知。
 4) ものづくりセミナーサーチについての紹介
  (現在登録済み12社よりセミナーの検索と申込が可能)

   2.講演「パラメータ設計のトピックと事例の紹介」(増田顧問)
 1) 三菱エスカレーター手摺の駆動方式最適化
 2) ポテンショメータ(可変式抵抗)の最適設計手法
 3) カムシャフト鋳造条件の最適化
 増田さんからの紹介:J-stageでは発表から1年以上経過した技術論文は閲覧可能。

3.バレル研磨の検討(産業技術センサーの案件)
 制御因子とノイズの選択について議論
  メディアとコンパウンドの役割、使用回数、lot間のばらつきは管理できるか。
  ワーク材質(銀)の特性(時効硬化)や水温は管理可能か、もしくはノイズ扱いか。
 参加者からの提案:具体的な研磨工程や条件について、知見のある関係者から情報を得たほうが良いのでは。

4.シーマ電子 会社紹介(石井さん)

5.輪講(北村さん)
 報告内容:第一編 16章 適応制御
 参加者からの提案:過去の輪講での発表資料を会員が閲覧できるようにしてはどうか。
次回研究会: 11/3(金) 山梨県立図書館
(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


第61回研究会 2017年7月7日(金)14:30-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館 多目的ホール
 ・参加人数 会員18名 

議事内容
1.産業技術センターと進めていくバレル研磨の課題についての、研究会と産業技術センターの共同研究の契約について説明。
2.文献報告 「研削加工の機能性評価における基本機能の検討」 (熊坂さん)
3.バレル研磨の検討 (産業技術センター 宮川さん)
 3~4段階で研磨する。(粗研磨~仕上研磨まで)
 参加者コメント:絶対うまくいかないような、チャレンジングなものも考えると良い
 次回会合までに進め方を検討していく。
4.タカハタプレシジョン 会社説明プレゼン(正保さん)
次回研究会: 9/16(土)  韮崎駅前 ニコリ 14:30~
(記:OBARA(株) 春名真人)


第60回研究会 2017年5月12日(金)14:30-17:00

■開催
 ・甲府技術支援センター(旧工業技術センター)高度棟2階共同研究エリア3
 ・参加人数 会員16名 

議事内容
1.2017年度総会
 昨年度の活動内容、決算、今年度の活動予定、予算案、役員案が承認された。
2.事例発表「ダイボンダの機能概要とダイピックアップ安定化の取り組み」 ファスフォードテクノロジ(株)酒井さん
 詳細は割愛、機能とデータの関係などを議論。
3.輪講:田口玄一論説集 第2編 13章・14章「安定性と再現性(1)・(2)」 東京エレクトロン 田中さん
4.事例研究「貴金属のバレル研磨の企業との共同研究について」産業技術センター 宮川さん
(記:OBARA(株) 春名真人)


第59回研究会 2017年3月24日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館
 ・参加人数 会員16名 顧問1名 見学13名

議事内容
1.自己紹介、近況
 北陸、長野、埼玉、山梨合同研究会の参加報告(芦沢)
2.コラム 田口伸さん
 アメリカの高校の授業で品質工学を取り上げ、その講師としての話。1回3時間×6回の授業で、おもちゃ風力発電の最適化を行った。3Dプリンターで変更した部品が作れたので、かなり本格的な実験ができた。発電量が80%増加した。日本でも同じように学生への普及活動ができないだろうか、山梨でどうでしょう。

3.講演 「HAYST法」秋山浩一さん(富士ゼロックス株式会社)
 HAYST法の紹介。ソフトウェアのバグ発見を効率的に行う方法。市場リコールは単機能バグで66%、2因子までで97%を占める。単機能テストでは不十分だが、全機能はテストしきれない。直交表で割り当てることで2因子まで全組み合わせ、3因子間もある程度テスト可能。ソフトウェアなので、その組み合わせは存在しない等の問題があり、それらを回避させるやり方がいろいろ考え出されている。発表後、希望者は別室で講師と議論の場を持った。

4.事例発表「金属部品 加工条件最適化」 テルモ 大沢さん
 詳細は割愛、実験予定の基本機能や因子などについて発表

5.事例発表「L12を使った水晶振動子の周波数ばらつき抑制」 リバーエレテック 小澤さん
 詳細は割愛、実験の結果発表。効いた因子の考察するべきとの意見。

6.輪講:「1編1章 プロローグ:タグチメソッドその誤解と真実」 熊坂さん
 従来の統計手法はトラブルシューティングに使われることが多いが、品質工学は未然防止に使う。設計では水準を大きく取り、交互作用より大きい主効果を探す。再現性を確保するためには主効果で設計設計する。交互作用は再現し難い。

(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


4県合同研究会 in 能登 2017年2月11日(土)13:30-深夜

■開催
 ・国民宿舎 
 ・参加人数 山梨県よりは2名

議事内容
1.各県の紹介近況
2.各県の事例発表
3.醤油の味覚をT法で採点
4. 懇親会

感想:今回幹事の北陸品質工学研究会の方々、ありがとうございました。山梨県からの参加者は少なかったですが、流派(?)による考え方の違いなど勉強になりました。また来年お会いしましょう。
(記:リバーエレテック(株) 芦沢 英紀)


第58回研究会 2017年1月13日(金)14:00-17:00

■開催
 ・韮崎市民交流センター ニコリ
 ・参加人数 会員10名 顧問1名 見学1名

議事内容
1.自己紹介、近況
熊坂さんより、「企業のアセスメントの自己採点ができるので、データ収集のためにもご協力を」
春名さんより、「3/25 タグチ杯、田口伸さんの知り合い・山梨近隣のQE関連の方たちも招待してみたい」

2.講演 増田技術事務所 増田顧問「MTシステムによる通勤時間に関する研究」
研究の概要
 通勤時間のデータを収集、T法を使って解析
 相関係数を上げるために除外する項目を検討する
 要因効果図を作るには非線形T法を使うことも可能。
推定値と確認値は一致しない理由(わけ)
推定値と確認値の遠い・近いを比較すること自体に意味がない。利得を比較することに意味がある。

3. 事例発表. 田草川さん「石油・ガスパイプライン用ボールバルブのシートパッキン最適設計」
性能に関係しない因子が判明 → 組立・成型のしやすさを優先した設計ができる

4. 輪講 中山さん 「累積法をめぐって」
どの設計も同じ機能をもち正しい設計。しかし製造コストや故障率が異なり、経済性の差が存在する。第1種の過誤「差が無いのに差がある」と言う誤りは重要ではない。どちらを採用しても損失は無いから「差があるとき、誤って有意差がないとして悪いほうを採用してしまう損失が重要。

(記:OBARA(株) 春名真人)





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