研究会の記録

第98回研究会 2024年3月15日(金)14:00-17:00

■開催
 ・会場:山梨県産業技術センター(Teams配信併用)
・参加人数:対面6名、リモート1名、講師(リモート)  
1.講演: 鐵見太郎様(三菱電機(株)、関西品質工学研究会) 演題:「よりうまく仕事を回すための品質工学との付き合い方」
講演資料:よりうまく仕事を回すための品質工学との付き合い方→  
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2.輪講:「バーチャル実験で体得する実践・品質工学」(リバーエレテック 秋野さん)

次回例会
  後日幹事会を実施、2024年度の開催日程などを決定する。


第97回研究会 2023年11月18日(土)14:00-17:00

■開催
 ・会場:山梨地域づくり交流センター 第一会議室(Teams配信併用)
 ・参加人数:対面5名、リモート3名、講師(リモート)

1.講演 増田顧問 演題:「パラメータ設計に関する2つのトピック」
 ① 「確認実験はSN比と感度のそれぞれで実施する必要がある(最大利得で確認実験すべき理由)」
 ② 「確認実験は最適条件だけでいい?(要因効果図の信頼性に執着しない開発もあり?!)」
講演資料:確認実験はSN比と感度のそれぞれで実施する必要がある →  
講演資料:確認実験は、最適条件だけでいい(かも)→  
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2.事例紹介、アドバイス:「キッツのパラメータ設計教育実習実験の確認」 (キッツ 古江さん)
発表資料:パラメータ設計 実験実習→  

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3. 輪講:「バーチャル実験で体得する実践・品質工学」 (東京エレクトロンTS 中山さん)

次回例会
  1/20(土)14:00~ 韮崎「二コリ」
  講演は田口伸顧問、ITEQ 舟山博人さん
  例会後、懇親会予定
  翌1/21(日) 親睦ゴルフ予定

第96回研究会 2023年9月15日(金)14:00-17:00

■開催
 ・会場:山梨県産業技術センター(Teams配信併用)
 
1.講演 貞松様(静岡研究会) 演題:「一因子実験について」
 制御因子間の交互作用が、要因効果図に与える影響の考察
 サンプルの電気回路図モデルを使ってL18を調べ、割り付ける列の位置による要因効果図の変化を確認。
 L18の交互作用の交絡には4種類(完全、混合、部分、準部分交絡)あり、交互作用により空き列にも効果が足し合わされる。
 L18には交互作用によるひずみが出やすいのでは。
 再現するのであればL18でなくてもよいのでは。
 同じモデルの実験を、1因子と、総当たりと、L18で再現性を比較してみた。
 L18では推定と再現で10dBの差が出たが、1因子では推定7.3に対し確認8.2dBと再現。
 学会では L18で再現性が出ないのは実験の技術が足りないか、システムが不安定、実験の工夫が足りない、と言われるが、
 そもそもL18の組み合わせ方のほうがそういった交互作用による影響を受けやすいだけなのでは。
 また、総当たりで実験しても推定と確認に差がでる。むしろ1因子のほうが再現性が良かった。
 L18をこれまでたくさん実験してきた経験からは、水準幅は広くしなさい、と言われるが、広くしすぎると再現性が悪くなる。
 制御因子を多く組み合わせて一度にL18をやると交互作用で再現性が下がる。
 静岡研究会では、これまで調べ論議してきた結果、パラメータ設計にL18とSN比は使うな、という考え。
 L18は全データを取りきらないと終わらないが、1因子だと傾向が逐次見える。
 また、制御因子の追加なども、L18はやり直しになるが、1因子は後に追加するだけなので、1因子実験はやりやすい。

2.事例紹介、アドバイス:「磁気バレル研磨機の加工能力向上に関する研究」宮川さん(山梨県産業技術センター 宮川さん)
  磁気バレル研磨機の、マグネット配置などを制御因子に加工能力を評価したい。
 加工したワークの表面粗さで研磨力を評価する。(荒いほど研磨されている)
 質疑
 ・横軸を時間、縦軸を表面粗さで一度評価してほしい。
 ・表面粗さだと多分時間軸のどこかで飽和する。飽和するまでの時間で研磨速度を評価するとか。
 ・表面粗さでよいのか?実際に研磨された量を、ワークの重さなどで評価できないか?
 ・ワーク1つは15x15xt0.3のSUS板で0.5gくらい。10枚とか数を入れて、総量での変化を見てみればどうか。
 ・設計としては、バレルの回転方向や速度、バレルの中に流動を変化させる構造など、いろいろ検討できる。
 ・いろいろ因子を探して1因子実験をしてみて、効果がありそうなものを集めてL18をやってみるとか。
 次回何か進捗があれば報告していただく。

次回例会
  11/18(土)山梨地域づくり交流センター
  講演は増田顧問(オンライン)


第95回研究会 2023年7月29日(土)14:00-17:00

■開催
 ・会場:やまなし地域づくり交流センター 第1会議室
 ・対面のみでの開催
 ・参加人数 会員8名、講演者1名(セイコーエプソン 高田圭様)計9名

1.講演 高田先生(セイコーエプソン) 演題:「マンガで学ぶ品質工学 ~SNSを活用した普及活動~」
  初心者・初級者向けに、アニメ・漫画を活用した資料を作成・公開している。
   YouTube「そもそも品質工学」
   NOTE「品質工学 Macro-K
  品質工学を深める活動は他でされているので、初学者に広げる活動として取り組んできた内容を紹介。
  最初は品質工学会から、初学者向けに教材作成、学会発表を依頼されたところからスタート
  初学者向けに漫画形式で作成したが、学会発表でどうかと不安があったが、やってみると好評。
  せっかく作成した資料が学会発表1回で終わるのはもったいない、とYouTubeにUPした。
  初学者、若者向けに、興味を持ってもらい、見てもらうために、
  コンテンツの表現方法(漫画形式)、時間(10分程度の集中力が続く長さ)などを工夫している。
  会社で見たい、となったときに職場で視聴を考慮し、NOTEも使って漫画形式で読んでもらう。
  YouTubeでの収益は低く、あくまで品質工学のCMとして、知ってもらうきっかけづくりとしてやっている。
  モチベーションは自分が読みたい、と思う内容を作っている。
  最後に一言 成功する方法はわからないが、成功しない方法はわかる。それは行動しないことである。

2.輪講 「バーチャル実験で体得する 実践・品質工学」(KITZ 古江さん)
 第2章 品質工学のパラメータ設計
  パラメータ設計のフロー、内容を解説
  ロバストネス(ばらつきの低減)は、ノイズ因子と制御因子の交互作用を活用
  KITZで社内教育として準備している、パラメータ設計の実験計画についても共有。
  意見として、あまり実験テーマ自体が面白い内容にすると、面白い方向に走ってしまい、
  そもそものパラメータ設計の理解がおろそかになることがある。
  実験はつまらない内容で、淡々とパラメータを組み合わせて実験したほうが、
  理解がすすむかも。
  
3.事例紹介「3Dプリンターのパラメータ設計」(リバーエレテック 秋野さん)
  廉価な光学式3Dプリンターを使用した、水晶発振子の電気チェック用ジグの製作を想定し
  3Dプリンターの成形条件の最適化にパラメータ設計を使ってみた。
  条件はほぼメーカー推奨条件となったが、露光時間は推奨より長めが良いという結果。
  出した条件で実際にジグ(トレイ)を作成したら、トレイが薄板形状で反るという課題が発生。
  「参加者からのコメント・質疑」
   実験は動特性で成形物サイズと場所を変えてXYを計測しているが、高さも計測すべき。
   誤差因子を考慮した実験ができていないので、有効な誤差因子を探す実験をしたほうが良い。
   室温、湿度、樹脂温度、装置動作時間、ロット違い、乾燥条件違い、など。
   動特性で評価しようとすると、装置内部の機能になって、最終的には3Dプリンターメーカーの
   評価になってしまう。光源の出力特性とか、造形テーブルのZ軸移動精度とか。
   あくまでユーザーとしての評価、条件だしであれば静特性でよいのでは。
   反りは成形条件より、成形する形状の設計に依存するかも。
  などの意見があった。

4. 次回例会   9/15(金)山梨県産業技術センターにて
  講演は静岡研究会の貞松さんに、学会に投稿した1因子実験について紹介いただき、論議の予定
  輪講、事例発表もしくは論文紹介の担当は別途調整しますので、
  お声かけされた方はご対応のほどよろしくお願いします。


第94回研究会 2023年5月26日(土)15:00-17:00

■開催
 ・会場:山梨県産業技術センター イノベーション支援ルーム2
 ・対面およびZOOMでのWEBオンライン併用で開催
 ・参加人数 対面9名、リモート2名、講演者1名(塩沢潤一様)計12名

1.参加者近況報告

2.品質工学会 解析支援ツールの説明 (品質工学会 塩沢様)

塩沢様より、ZOOMにて以下のリンクの使用方法を解説いただいた。

品質工学会解析支援ツールお試し版紹介学会ホームページ
http://www.rqes.or.jp/library/toolsForMtSystem/toolsTrial.html

使用者登録のURL
https://app.rqes.or.jp/trial/

パラメータ設計の概要説明URL
https://app.rqes.or.jp/trial/document/RQES_PRM_Doc.html

MT法ツールの概要説明のURL
https://app.rqes.or.jp/trial/document/MT_tool.html

ダウンロードマニュアルのURL
https://app.rqes.or.jp/trial/document/DL_manual.pdf

インストールマニュアルのURL
https://app.rqes.or.jp/trial/document/INST_manual.pdf

YouTubeの簡単な紹介ビデオ
https://youtu.be/CywYJcN9XBU

 また、熊坂さん準備の事例データを使って、パラメータ設計およびMT法ツールの使用方法を実演、確認した。
 まずは使ってみて、どういう動きをするのか体験してほしい。
 ツールは登録ユーザー1名に対し、1PCを登録する。
 複数PCにはインストール不可、PCとIDを紐づけて、品質工学会で管理している。
 PCを入れ替える場合は、品質工学会の担当にメールで問合せ、都度変更登録する。

3.輪講 「バーチャル実験で体得する 実践・品質工学」(酒井さん)
第1章 品質工学の考え方
  品質工学の考え方の基礎的な解説
  この章は初学者向けの解説でもあり、初歩になるが、考え方の理解として説明
  使用した資料は下記参照
  事例の説明の中に、伊那製陶のタイルの事例があり、
   トンネル炉の温度分布バラツキの影響を受けないタイル材料レシピ配合の最適化
   炉に温度調整機構やいろいろを付加することなく良品をとれる最適化
   という話でしたが、昨今の設備屋の事業環境で言うと、トンネル炉を開発製造販売する設備メーカーは、
  設備を購入し使用する、たとえばタイル製造メーカーからなぜこんな温度分布があるんだ、どんなレシピでも良品が取れる
  温度分布が均一の炉を作れ、というクレームが来るのが普通。
  ユーザー側がレシピを最適化することは考えにくい。ユーザーの条件で設備を使用して良品が取れるようにする。
  また、競合他社は同じ価格でこんな機能があってどんなレシピでもこんなに良品タイルを生産できるんだから、お前らの設備はどうなんだ、
  となって設備メーカー同士の機能付加競争になる。
  結果、最適なレシピの探索をしなくても設備側がなんとかしてどんなレシピでも良品が取れるようにするのが設備開発の流れ、と説明。
  そういう意味では、設備メーカーはお客様の使用条件、レシピなどで条件を振って
  機能評価をしている。社会損失の最小化、という観点では無駄が多いかもしれません。

輪講資料 →  

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2023年度総会 2023年5月26日(土)14:30-15:00

■開催
 ・会場:山梨県産業技術センター イノベーション支援ルーム2
 ・対面およびZOOMでのWEBオンライン併用で開催
 出席者 対面9名、リモート2名 委任状5名(会員総数24名)
 以上より、総会は成立。
 昨年度活動報告・昨年度決算・役員改選・本年度活動計画・本年度予算
 上記議案が説明され、出席者の全会一致で承認された。
総会資料 →  

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討議内容
・本年度も減額した年会費のままで進めるが、対面開催が再開されてきたので、来年度以降は収支の状況を見て年会費の在り方を検討する。


第93回研究会 2023年3月17日(金)14:00-17:00

■開催
 ・会場:山梨県立やまなし地域づくり交流センター 第1会議室
 ・対面およびTEAMSでのWEBオンライン併用で開催
 ・参加人数 会員12名、講演者1名(長谷川良子先生)計13名

1.参加者近況報告、前回4県合同研究会報告

2.講演:「タグチメソッドと私」(講演 長谷川良子様)
講演資料 →  
©長谷川技術士事務所
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3.事例発表:「精密部品 自動組立機の製造条件設定」 (テルモ 木下さん)

4.事例発表:「3Dプリンタ樹脂の機能性評価」 (リバーエレテック 秋野さん)

5.事例発表:「来期取組説明(実験計画法テーマ実習)」 (キッツ 古江さん)



第92回研究会 2023年1月14日(土)13:30-17:30

■開催
 ・4県合同研究会として開催
 ・対面およびZoomでのWEBオンライン併用で開催
 ・参加人数 山梨6名、北陸2名、埼玉4名、長野6名、講演者 田口伸さん、ゲスト ITEQ 舟山博人さん
 ・田口伸さん講演時には学会を通じて聴講者を募集、最大100名程度がリモート聴講

1.各県研究会あいさつ、近況報告

2.「品質工学会内の国際化対応委員会 活動状況」ITEQ 舟山博人さん

3.講演:「ASIで長年使っている品質工学の基礎が盛りだくさんの演習問題」 田口伸さん
講演資料 →   
©ASI
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4.グループ討議「基本機能を考える:1.戦争 2.ウィルス 3.ワールドカップ」


第91回研究会 2022年11月18日(金)14:00-17:00

■開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員8名、講演者1名(増田顧問)、ゲスト1名 (静岡研究会 森様) 計10名

1.近況報告

2.講演:パラメータ設計に関する3つのトピック(増田顧問)
【ノイズの効果(N1とN2)が逆転するケースはあるのか?】違和感は感じるのだが…
制御因子でノイズが逆転するケースでは正しい場合もあるが、実験の繰り返し誤差や不良の発生が原因の場合もあるので確認が必要。
【平均値が先か、バラツキが先か、それが問題だ】それって本当に問題なの?
品質工学は2段階設計ではなく1段階設計と言える。ばらつき、平均がどちらが先ということはない、両方同時に設計する。
【貝探しは、解探し】「サッと」「ザッと」探索しよう!
 直交表は特定範囲をサッとざっと調べる手法。その範囲に最適値が無ければ他の範囲を探す。交互作用が発生した場合にどうするかについて論議した。

3.静岡研究会 森さん依頼内容の検討
永田・五十川解法
積型モデルの値を対数で計算するSN比などに入れた場合、感度とSN比が同値になると言った要因効果図が不正確になる問題について議論した。

4.輪講「日産自動車における品質ばらつき抑制手法QVCプロセス」
第三章 日産自動車における品質工学の活用戦略
品質工学の推進から脱却して経営目標達成に貢献する仕組みについて解説し、論議した。
自動車開発は企画から生産までの時間が無いため、技術開発と製品開発を分けて前者で品質工学を適用し、
年次技術開発としてレビューすることで品質工学を必ず適用する仕組みとした。


第90回研究会 2022年9月17日(土)14:00-17:00

■開催
 ・地域づくり交流センター3F第4会議室、およびTEAMSでのWEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員4名、講演者1名(のっぽ技研 長谷部顧問) 計5名

1.講演:リモート会議システムでのコンサルティングの工夫(のっぽ技研 長谷部顧問)
リモート開催のメリットとして移動時間が無いため、ミーティングを増やすことでステップバイステップで確認しながら進められる。
QE普及にはどうすればいいか? → プッシュ型からプル型への転換が必要。技術者の悩みに答えていく必要があるのではないか。

輪講、「森さんからの依頼内容の検討」は、参加者が少なかったため、次回の例会での実施としました。


第89回研究会 2022年7月8日(金)14:00-17:00

■開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員9名、講演者1名(産業技術大学院大学 越水重臣先生)、ゲスト1名(三菱ケミカル 宗平様) 計11名

1.講演:社会人大学院におけるQE教育 越水先生(産業技術大学院大学)

2.輪講「日産自動車における品質ばらつき抑制手法 QVCプロセス」(田中さん)

3.文献紹介1:「蛍光X線分析装置による有害元素測定の試料前処理と装置測定条件の最適化」 (宮川さん)

4.文献紹介2:「重合反応プロセスの安定化-シミュレーションと品質工学の融合-」 (京兼さん)


第88回研究会 2022年5月20日(金)15:00-17:30

■開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員6名、ゲスト2名(キッツ古江様、冨士様) 計8名

1.輪講「日産自動車における品質ばらつき抑制手法 QVCプロセス」(熊坂さん)
輪講資料 →  

2.論文紹介「気流解析シミュレーションを用いた無欠点塗装スプレーガンの開発(リコー)」 (秋野さん)

3.論文紹介「MTS法による測定者の測定能力の予測 (1998年品質工学フォーラム)」 (田中さん)


2022年度総会 2022年5月20日(金)14:30-15:00

■開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
  出席者6名 委任状6名(会員総数19名)
以上より、総会は成立。
昨年度活動報告・昨年度決算・役員改選・本年度活動計画・本年度予算
上記議案が説明され、出席者の全会一致で承認された。
総会資料 →  
討議内容
・例会の開催方法(リモート、対面など)は、講師の希望を聞き、柔軟に対応していく。
・産業技術センターの教育プログラムを支援していく。

第87回研究会 2022年3月18日(金)13:30-17:00

■4県合同研究会との同時開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
 
1.開会あいさつ

2.武各研究会活動/近況報告
          ・北陸品質工学研究会
          ・長野県品質工学研究会
          ・山梨品質工学研究会
          ・品質工学フォーラム埼玉

3.各研究会からの事例報告
          ・「干し柿の乾燥条件の評価方法による比較」北陸品質工学研究会 林 憲一氏
          ・「品質工学における遺伝的アルゴリズムの活用」長野県品質工学研究会 (有)増田技術事務所 増田雪也氏
          ・「アルビオン白神研究所における品質工学適用の検討」品質工学フォーラム埼玉 アルビオン 小平 努氏 
  
4.自由討論会 「品質工学の視点での生産性向上と働き方改革」

5.閉会あいさつ

第86回研究会 2022年1月15日(土)13:30-17:30

■開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員7名、ゲスト4 計11名

1.出席者 自己紹介

2.武重伸秀様(マツダ)講演「SN比の整理 (品質工学会 企業普及委員会編) 」
企業普及の手助けとなる企業目線で記述したテキストを作成する。
講演資料 →  


3.田口伸様(ASI)講演「ロバスト性最適化 再現しなかった場合の考え方」
講演資料 →  

4.舟山博人様(ITEQ)講演「ITEQ活動紹介、他県研究会の動向」
講演資料 →  

5.ワークショップ「パンデミックでの損害を損失関数で評価」(熊坂さん)

第85回研究会 2021年11月19日(金)14:00-17:00

■開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員8名、ゲスト3名、講師1名 計12名
イメージ

1.出席者 自己紹介

2.細川様(リコー)講演「商品開発プロセス研究会WG2活動報告:創造性と効率性を両立した技術開発プロセスの構築」
WG2の活動内容とそのアウトプットとしての技術開発の7つの要素”T7”を説明し、研究会の方々からの忌憚のないご質問・ご意見を伺いたい。
品質工学会では、現在品質管理学会と共同で、商品開発プロセス研究会を2018年11月に設立し、現在もワーキンググループ(WG)に分かれて以下のテーマで活動を行っている。
WG1 顧客価値創造の上流工程プロセスの開発
WG2  創造性と効率性を両立した技術開発プロセスの構築
WG3  損失関数の新事業プロセス評価への適用研究
その結果、WG2においては、活動のアウトプットとして、技術開発のプラットフォーム”T7”の提案に至った。 技術開発の中でより上流側のシステム選択について指針を与えるものになることが期待できる。
講演資料 →  

質問・意見などは細川様(http://qecompass.com/)まで。 

3.ワークショップ「パンデミックでの損害を損失関数で評価」(熊坂さん)
活動資料 →  




第84回研究会 2021年9月18日(土)14:00-17:00

■開催
 ・TEAMSでのWEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員6名、ゲスト1名、講師1名 計8名
 
1.出席者 自己紹介

2.齋藤様講演「品質工学をどう伝えるか」

3.田中さん「オンライン品質工学について」

4.ワークショップ パンデミックでの損害を品質工学で評価


第83回研究会 2021年7月17日(土)14:00-17:00

■開催
 ・WEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員8名、ゲスト1名、講師1名 計10名
 
1.出席者 自己紹介

2.嘉指様講演 講演
全日本能率連盟 第63回論文発表大会 経済産業省経済産業政策局長賞 論文
「プロセス機能展開表の活用とロバストエンジニアリング情報の活用による初期型不良の撲滅と立上げリードタイムの短縮
~~技術開発プロセス再構築におけるステップ展開と効率化追求コンサルティング~~」
を基に講演をしていただきました。

3.ワークショップ パンデミックでの損害を損失関数で評価
損失関数よりオンライン品質工学の方が評価手法として適切ではないかと結論となりました。
次回からはオンライン品質工学を使って評価する。

4.事例発表 秋山さん
内容詳細は割愛


第82回研究会・2020年度総会 2021年5月21日(金)14:30-17:00

■開催
 ・WEB開催
 ・参加人数 会員8名
 
1.年次総会
出席者8名 委任状7名(会員総数23名)
以上より、総会は成立。
昨年度活動報告・昨年度決算・役員改選・本年度活動計画・本年度予算
上記議案が説明され、出席者の全会一致で承認された。

その他
・WEB開催にしたことで繰越金が増えてきたので有効な活用方法を今後検討していく
・事例発表を活発化させるため、会員を増やすことを検討していく
・新規入会者の初年度会費は免除にする(出席者にて承認)

2.ワークショップ(新規取り組み)
飲食店での新型コロナウイルスによる損失関数をテーマとした。
数値が分からないものはフェルミ推定を使って算出する。

・挙げられた項目
 感染率(行った場合と行かない場合)
 感染した時の損失(死亡、後遺症、完全回復、回復までの期間)
 休業した場合の社会損失(店の数、売上、原価率)
  飲食店の経費
   原価率…30%
   人件費率…30%
   家賃費率…10%
   光熱比率…8%
   その他経費…12%
   利益…10%
   ※その他経費には、通信費、食器や割りばしなどの消耗品費、広告宣伝費が含まれる。
 その他項目
  年齢別感染率、死亡率 
  実行再生産数
  付加価値額=利益+人件費+減価償却費
  人口単位あたり飲食店数
  飲食店あたりの付加価値額
・条件値
 山梨県:1万人あたり56件
 甲府市の外食費:16万円
 感染者に占める死亡者:1.5%
 後遺症の割合:76%
 入院1日あたりの医療費:
 無症状と軽症と入院の比率:7割入院
 平均入院日数:16日

足りない数値は調べ、次回までに各自で計算する。

第81回研究会 2021年3月13日(土)15:30-17:50

■開催
 ・WEBオンラインで開催
 
1.出席者 自己紹介

2.増田顧問 講演
タイトル:「非線形成分を考慮した MT 法(多次元非線形 MT 法)の研究」

3.事例研究 田中さん
タイトル:「組立精度作業の能力評価(品質工学 Vol28 No.3)」

4.輪講 中山さん
タイトル:「第7章 動特性とSN比より 標準SN比について」

第80回研究会 2021年1月16日(土)15:30-17:50

■開催
 ・WEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員7人 顧問2名 ゲスト4名

1.出席者 自己紹介

2.田口伸顧問 講演

3.熊坂さん 講演
タイトル:「博士学位取得挑戦記」

4.輪講 TDK木下さん
タイトル:「機能窓特性について」


第79回研究会 2020年11月11日(金)16:00-18:30

■開催
 ・WEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員7人 顧問1名 ゲスト4名

1.出席者 自己紹介

2.ゲスト 森様 講演
タイトル:「L18の1/3の実験数となるC行列単体の事例紹介」

3.ゲスト 貞松様 講演
タイトル:「L18交絡問題と最適違い」

4.ゲスト 森様 講演
タイトル:「添付論文の全体解説(1)空き列効果の実際(2)交互作用の交絡(3)交絡する原因検証(4)割り付けに依存する最適条件」

5.輪講:「第6章 静特性とSN 比より 機能窓特性について」 木下さん


第78回研究会 2020年9月11日(土)16:00-18:30

■開催
 ・WEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員6人 顧問1名 ゲスト3名

1.出席者 自己紹介

2.ウテナ 深澤さん 講演

3.事例発表:リバーエレテック 秋野さん
タイトル:「心電図検診のためのデータ準備、両側T法による識別応用(竹内 和雄)」

4.輪講:「第5章 特性値の種類、因子の種類より 誤差因子(ノイズ) の戦略」田中さん

第77回研究会 2020年7月11日(土)14:30-17:00

■開催
 ・WEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員**人 顧問*名

1.出席者 自己紹介

2.長谷部顧問 講演

3.事例発表:東京エレクトロン

4.輪講:「第7章 動特性とSN 比より 動特性による機能性評価と最適化」酒井さん


第76回研究会 2020年5月16日(土)9:30-12:00

■開催
 ・WEBオンラインで開催
 ・参加人数 会員10人 顧問2名

1.総会
問題無く承認された。

2.田口伸さんより、アメリカコロナウイルス情報
ミシガンの状況: 3月中旬からロックダウン(日本と違い原則外出禁止)開始。5/28まで延長の予定。陽性者は5万人(人口30万人)。ロックダウン延長反対のデモが発生している。
日本の状況: 日本は検査数が低いが死亡者数は低い。感染者の死亡率は中庸。

3.グループ討論「新型ウイルス流行の対策で品質工学ができること」
2グループに別れて議論。
① 臨床試験の効率化
医薬品開発では臨床試験にコストと時間がかかるため品質工学での短縮が期待できる。
無作為試験ではなく誤差因子を用いた試験。患者に起きる副作用の事前予測など。
シミュレーションの基礎データをMT方などで作れないか
② パンデミックへのMT法活用
流行第一波の情報から、第二波を防ぐ。制御できる項目を見つけて経済を維持しながら感染を抑える。IT活用でデータ収集(LINEなど)
 損失関数で緊急事態宣言を判断
③薬品の評価 PCR効率化、精度向上
提案をするには権威が必要。しかし品質工学に権威が不足している。
(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


第75回研究会 2020年3月12日(木)14:00-17:00

■開催
 ・産業技術センター

COVID-19対策のため、3月定例会は中止しました。
一日も早い収束を祈っております。



第74回研究会 2020年1月18日(土)14:00-17:00

■開催
 ・韮崎市民交流センター

1. 各自紹介

2.「講演((有)増田技術事務所 増田様) (1:00)
3.「技術経営入門第4回 生産マネジメントの要点」(産業革新研究所 熊坂)

4.事例発表 「シーズドリブンQD」 芦沢

5.事例発表 「玉ねぎ栽培の最適化」(学会誌2016年8月号より) 田中



第73回研究会 2019年9月13日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館

1. 各自紹介

2.「企業における科学的手法の効果的活用方法 ~“機能”をベースとした目的別手法の紹介~」
   (元オリンパス 開発革新担当部長 (現 株式会社アイデア) 緒方隆司様)

3.「技術経営入門 第2回」(産業革新研究所 熊坂)

4. 輪講(タカハタプレシジョン)



第72回研究会 2019年7月19日(金)14:30-17:00

■開催
 ・産業技術センター
 ・参加人数 会員15人 見学4人

1. 各自紹介

2. 「技術経営入門 第1回 技術経営の概要」(産業革新研究所 熊坂)
平成20年当時はで製造業生産高がアメリカが一番。
日本は技術、人材、資金はあるが、戦略がない。
経営とは、力を尽くしてもの後を営むこと。
継続的、計画的に事業を遂行すること。経済的活動を運営すること。
製造業は出荷額は変わらないが、従業者は1割少なくなっている。
100万年前からみると、技術進歩の速度はLogスケールで早くなっている。

3. 文献・事例発表(タカハタプレジジョン 今野)
会社及び事業紹介。
L9で行った事例発表。

4. 輪講(リバーエレテック 一橋)
タグチメソッド入門の第1章を輪講。

(記:OBARA(株) 春名真人)


第71回研究会 2019年3月15日(金)14:30-17:00

■開催
 ・山梨県産業技術センター高度棟2階 共同研究エリア3
 ・参加人数 顧問1人(web参加) 会員8人

1. 各自紹介

2. 講演: 講演「なぜ品質工学では機能を重視するのか」(のっぽ技研 長谷部顧問)
 PDCA・PDSA・OODAについて
 デミングサイクルでは Plan Do Check Act
 シューハートサイクルでは Plan Do Study Act
 OODA: 観察Observe 情勢への適応Oriento 意思決定Decide 行動Act
 アブダクション: 臨機応変という考え方

3.事例発表:ゆで卵の殻剥き実験 中学の課題 / 東京エレクトロン 中山
 殻剥きをどのように評価するか?

4.事例発表:バレル研磨 / 産業技術センター 宮川
 回転数が上がると、良い結果が出ている。
 もっと回転数を上げることはできないのか?
  →現状の機械ではMAX。
 この機械が県内でもっとも普及している機械で、これをうまく使う方法を検討したい。

5. 輪講:品質工学入門/ タカハタプレシジョン 黒田

(記:OBARA(株) 春名真人)


第70回研究会 2019年1月19日(土)14:30-17:30

■開催
 ・韮崎市民交流センターニコリ 会議室3・4
 ・参加人数 顧問1人 会員11人

1. 各自紹介

2. 講演: 技術戦略を変える品質工学/ 日精樹脂工業 常田
 企業における品質工学の立ち位置、使い方などの考え方について講演。
 良い因子より悪い因子が重要。SNの悪い条件を使うと不良品が流出する。
 目的機能と理想機能(基本機能)は両方見ていく必要があるのではないか。要検討。
 開発にはまず目的を決める必要がある。マーケティングを行いトップ・上司が目的を決める。下流に来たときに技術者が決めることではない。
 目的に沿った技術手段を選ぶには機能性で評価。評価手段でではなく、技術手段。 

3.事例発表:「差圧評価による医療用正流・逆流バルブの技術開発」/ テルモ 木下
 詳細は割愛。 2つの機能を同時に評価。拡大サンプルで実験。3Dプリンタ・手持ちの部材の利用。これらの工夫により工数と 費用を大きく削減した。

4. 4県合同研究会の状況報告/ リバーエレテック 秋野
 11/11に実施、合計11名、山梨から11名で実施。
 地元の銘菓の基本機能を考えるということで実施。
 今後、学会などで発表できる資料として残していくか、検討。
 次回の合同は長野研究会にて。

5. 次回の講演内容について/ リバーエレテック 秋野
 長谷部顧問講演していただく内容について会員と相談。

6. 文献: 経営の立場で見る品質工学推進の課題/ リバーエレテック 秋野
 28社のアンケート結果を元に分析。
 「持続的成長期」の3社で単位空間を作成して評価。
 啓蒙不足や開発段階でのロバストネス重視が必要との分析結果。
 最終的には推進する人が重要との意見。

7. 輪講:品質工学入門10章/ リバーエレテック 北村
 10章を読んだ際の疑問点を議論した。
 開発サブシステムごとに作り、確認実験で全体を確認するべき?
 全体を一度に見た方が交互作用は起きにくい。
 限界があるのでサブシステムで分けざるを得ない。
 分ける場合はそれぞれのプロセスの目的・働きがなにか?からスタートすると良い。
 また、最近はソフト担当がシステムを作り、機械・電気担当がフォローするケースもある。

 次回研究会 3/15(金) 産業技術センターにて
(記:リバーエレテック 秋野)


第69回研究会 2018年11月10日(土)14:30-17:30

■開催
 ・遊亀公民館 講義室2

第68回研究会 2018年9月8日(土)14:30-17:30

■開催
 ・韮崎市民交流センターニコリ 会議室1・2
 ・参加人数 顧問1人 会員10人

1. 各自紹介

2. 標準SN比等のトピック/ 増田技術事務所 増田顧問
 標準SN比の使い方や注意点、予備実験のポイントなどを講演。
 標準SN比はの計算・チューニングの方法について解説。
 使用の注意点として線の形状を表せるだけの測定数が必要なことや、線が交差した時は包絡線の上下で評価することなど。
 ほか、出力を設定できない場合は望目特性が使えること、予備実験の注意点、繰り返し誤差の評価について解説。

3. 事例研究(河村):対数SN比によるT法に関する考察/ 麻生さん
 信号や項目が正規分布ではなく対数正規分布で複雑系の場合に対数SN比を使いT法を計算。
 実例として電気使用量、体重について検証した。
 負の相関となる項目を除外し、基本機能を対数変換することで精度の向上した。
 汎用性に課題はあるが、対数正規分布での精度に期待が持てる。

4. 輪講 11章企業戦略としての品質工学/ 田ノ口さん
 経営者や上司の意向で品質工学の適用がが左右されることについての議論。
 評価されにくい原因として、予防は評価されにくいことや、獲得したロバストネスが見えにくいことも挙げられた。
 解決策としてL9などで実験規模を小さくしたり、社内発表会などを企画して横の連携を強くすることが提案された。

5.バレル研磨経過報告/ 秋野
 前回提案された望目特性から望小特性に計算し直した結果の報告。
   望小特の要因効果図で確認実験してもらう。
 サンプルは複雑なパターン(凹凸、穴など)での検証を検討してもらう。
(記:リバーエレテック 秋野)


第67回研究会 2018年7月13日(金)14:30-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館 交流ルーム101
 ・参加人数 会員13人

1. 各自紹介
1) 参加メンバーから近況の報告を実施

2. ITEQ紹介&レーザー加工 /ITEQ船山さん
1) ITEQ紹介
 ①講演、研修、指導会、公開セミナー、講師勉強会、地域・学会貢献を行っている

2) 事例紹介:品質工学を用いたフェムト秒レーザーによる加工条件最適化
 ①機能の定義、制御因子の選定をチューニングしながら2回の実験を実施
  ・制御因子間の交互作用に注意して因子を選定
 ②結果は、最適水準は現行から改善されているが、直行表の空き列に大きな効果がある状況

3) 議論
 ①制御因子にエネルギーの項目が入っており、水準ずらしが必要と思われる
 ②2回目の要因効果図では、感度は再現性あるがSN比で再現性低くなっており、誤差因子設定の問題と思われる

3. 田口伸さんご講演「理想機能と信号因子の考え方」
1) 機能と信号因子の考え方
 ①信号となり得る因子は、パワー、エネルギー、マスター、オリジナル、ユーザーの意図、真値、成型(転写性)、
  時間、要求量、加熱・冷却、調整性がある
  ・市場にあるのは信号とノイズ。信号の効果を大きくしてノイズの影響を小さくしたい。
 ②入力のカテゴリ毎に、理想機能を考える形で解説を進めて頂いた。

 ※具体例を挙げる形で開設頂き、イメージが伝わったかと思う。

4. バレル研磨の最適化 /産業技術センター宮川さん
1) 実験結果を一覧にまとめて頂いた
 ①表面粗さ(Ra,Rz)、研磨量について、望目特性のSN比と感度を求め整理

2) 議論
 ①Ra、Rzともに仕事量ではないため、望小で解析するべき
 ②重量も小さい方が良く、望小が望ましい
 ③誤差N1/N2の優劣関係も崩れている点もあるが、望小の場合は気にせずに解析しても良い

3) 次のAction
 ①望小で再解析し、最適水準を求め確認実験する。
 ②最適水準でサンプル角が取れてしまう場合、時間で調整する(短時間化)

5. 発表大会の感想と議論

1) 地方研究会の懇親会について
 ①懇親会で各研究会の特色が分かった
 ②各研究会の特色は個性で、真似る、改善するというより、各々の個性を伸ばす形が良いのではないか。

2) 発表大会について
 ①発表すると、その過程で研究成果が整理できるのが良い
 ②シミュレーションとの組み合わせが増えてきた印象
 ③農業・漁業の発表もあり、山梨県でも、食品への展開を検討したい
(記:東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ 中山)


第66回研究会 2018年5月11日(金)13:30-17:00

■開催
 ・山梨県産業技術センター高度棟2階共同研究エリア1
 ・参加人数 会員10人

1.年次総会
出席者10名 委任状6(会員23名)
以上より、総会は成立した。
昨年度活動報告・昨年度決算・役員改選・本年度活動計画・本年度予算
上記5議案が説明され、出席者の賛成により決議された。

2. 「バレル研磨」 事例発表 (産業技術センター 宮川さん)
現状までの実験結果を説明。(L18によるパラメータ設計)
実験データを分析したが、要因効果図から内容に問題あり、と思われる。与えたノイズ因子よりも大きな誤差要因があるようなので、N1とN2で別々のグラフを作ってみる、などの対応策を進めていく必要あり。中仕上げパラメータ設計を進めるため(今回は粗仕上げ実験)、SNの高い上位3水準で粗仕上げしたサンプル作成し、実験を進める。

3. 「スプレー塗布:既存結果からの条件変更」(リバーエレテック 秋野さん)
現在実験の途中なので、今後結果がわかってくる、との説明あり。将来の製品を考慮して制御因子と誤差因子を工夫しておいたほうが良いのではないか? などの意見あり。

4. 輪講 「タグチメソッド入門 第8章 シミュレーションの場合」(タカハタプレシジョン 香河さん)
タカハタプレシジョンでのシミュレーションの使用例を比較しながら説明。シミュレーションを使用する場合の問題点・活用方法などについて解説・議論があった。転写性の有効性、コストのかかる金型設計はシミュレーションが有効なこと、L18XL18パラメータ設計は数が多いので1回の計算時間短縮に努めることなとが議論された。
(記:OBARA(株) 春名真人)


第65回研究会 2018年3月9日(金)13:30-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館 2F多目的ホール
 ・参加人数 会員13人、ゲスト3人(品質工学会より)

議事内容
1.講演「伊達政宗は宮城に何を残したか」(品質工学会 代表理事・会長 谷本勲)
本来、品質はコストとのバランスをみながら効率を考える必要があるが、近年の日本では効率という概念を喪失してきたいるのではないか。顧客が本当に望んでいることを考える必要がある。 現状維持では品質工学会は衰退してしまうので、技術や社会の進化に対応できるように品質工学会も進化させていきたい。

2.「地方研究会との連携強化のために」(品質工学会 地方委員会・理事 上杉一夫)
地方研究会との連携強化のために品質工学会の「地方委員会」が発足した。研究会の実情調査・地方研究会支援規定を制定への意見を募集。今後地方研究会とともに品質工学を盛り上げていきたい。

3.「品質工学会代表委員選挙について」
 代表を決める選挙の概要を説明

4.グループ討論 5人×3グループ
テーマ:「学会に望むこと」
グループ①
・地方ならではの良さがあるのでできる範囲でやっていく。
・品質工学を理解したら学会に入る
グループ②
・事例発表で議論している内容を学会の方とも議論したい。
・東京集中ではなくて場をこ変えて行う
・IT・インターネットを使ってグローバル化に
グループ③
・東京の学会の内容を生放送して質問・意見を受け付ける
・ビデオ内容を見て後で議論する場を作る

5.バレル研磨の検討(産業技術センター 宮川さん)
前回までのに議論した出力と 誤差因子を使った予備実験の結果を報告。ノイズ因子より水準を振っていないところの変化が大きいので今回選んだ因子はノイズとしては弱い。今回の結果を元に誤差因子を3つ程度選んで試験する。

  (記:リバーエレテック(株) 小澤翔)


第64回研究会 2018年1月12日(金)14:30-17:20

■開催
 ・甲府技術支援センター(旧工業技術センター)高度棟2階共同研究エリア2
 ・参加人数 会員15名 

議事内容
1.講演「信頼性の考え方」(のっぽ技研 長谷部:オンラインで講演)
 信頼性について従来方法と品質工学の違い、目指す方向について講演。従来のトラブルを予想して防ぐ手法は全てのトラブルを予測できないという課題がある。品質工学では基本機能を考え品質を向上させることで、予測できないトラブルが起きても被害を最小限にすることができる。真の目的は技術の追究や技術者の能力向上にあるが、今の品質工学は手法の研究が目的化していないだろうか。

2.「研究会運営方針の意見交換」
 アンケート結果を元に検討。平日開催の要望が大きいこと、輪講がわかりにくいとのアンケート結果なので、できるだけ平日を優先することと、輪講はタグチメソッド入門(田口伸)へ変更とした。また議論を活性化したいとの意見が出あり、講演後小グループ討議を採用し発言し易い環境を作る。

3.文献:「身近にできる機能性評価(1)-MT法による画像自動判別-(江末 良太, 矢野 宏, NMS研究会)」(リバーエレテック(株) 一橋)
MT法の訓練としてスキャナで取り込んだ画像が文字なのか、絵や写真なのかについて判別を試みた。1回目は濃度ヒストグラムの各濃度の度数を特性値としたが判別できなかった。2回目は文字の特徴を考え直し、「輪郭のはっきりしているもの」と定義しヒストグラムの「頂点の数と高さ」、ヒストグラムの「傾き」を特性値とすることで判別できるようになった。現在では存在量と変化量を特性値にすることが一般的になっている。

4.輪講(テルモ(株) 大沢)
 車のスタート性能の事例。品質特性(馬力など)では考えず基本機能(ベダルの踏み込み量が加速度に比例)で考えること。理想機能や機能性評価が重要であり、品質特性は開発では考えない方がいい。なぜそうなのかについて議論したがカタログスペックは機能と一致しない、むしろ逆の場合もあることが挙げられた。

(記:タカハタプレシジョンジャパン(株) 黒田)


第63回研究会 2017年11月3日(金)14:30-17:00

■開催
 ・県立図書館
 ・参加人数 顧問1名 会員11名 

議事内容
1.4県合同研究会報告
 今年は埼玉主催で、化粧品工場見学、美容体験、ディスカッションなどが行われた。
 工場見学で気づいたこと、開発から量産移行時の課題について報告。
 ディスカッションは会員固定化と会員数減少について。
 北陸研究会では研究会でテーマを決め、企業などで実施してもらうという方法を報告。
 本研究会でのバレル研磨がこれに近い。

2.「ASI 最近の品質工学動向」(田口顧問)
 自由度を軸として1元配置、2元配置、L4での「ばらつき」と「感度」を検証、ノイズやSN比の数学的意味について講演が行われた。
 また、制御因子ごとに出力をプロットして解析することを推奨。

3.「バレル研磨の検討」(山梨県産業技術センター:宮川)
 出力と 誤差因子の候補が出尽くしたので、実験して選別する。次回(1月)例会で結果の報告予定。

4.「L12直交表を使った水晶振動子の洗浄方法検討」(リバーエレテック:木下)
 洗浄方法を評価した結果について事例報告。火消しでの品質工学の利用の効果と限界について議論。

(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


第62回研究会 2017年9月16日(土)14:30-17:20

■開催
 ・韮崎市民交流センター ニコリ 会議室7
 ・参加人数 顧問1名 会員12名 

議事内容
1.トピックス
 1) 4県合同研究会に関する案内。
 2) 11月の田口さんとのゴルフコンペ(タグチ杯)の案内。
 3) 山梨県品質工学研究会アンケート実施の通知。
 4) ものづくりセミナーサーチについての紹介
  (現在登録済み12社よりセミナーの検索と申込が可能)

   2.講演「パラメータ設計のトピックと事例の紹介」(増田顧問)
 1) 三菱エスカレーター手摺の駆動方式最適化
 2) ポテンショメータ(可変式抵抗)の最適設計手法
 3) カムシャフト鋳造条件の最適化
 増田さんからの紹介:J-stageでは発表から1年以上経過した技術論文は閲覧可能。

3.バレル研磨の検討(産業技術センサーの案件)
 制御因子とノイズの選択について議論
  メディアとコンパウンドの役割、使用回数、lot間のばらつきは管理できるか。
  ワーク材質(銀)の特性(時効硬化)や水温は管理可能か、もしくはノイズ扱いか。
 参加者からの提案:具体的な研磨工程や条件について、知見のある関係者から情報を得たほうが良いのでは。

4.シーマ電子 会社紹介(石井さん)

5.輪講(北村さん)
 報告内容:第一編 16章 適応制御
 参加者からの提案:過去の輪講での発表資料を会員が閲覧できるようにしてはどうか。
次回研究会: 11/3(金) 山梨県立図書館
(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


第61回研究会 2017年7月7日(金)14:30-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館 多目的ホール
 ・参加人数 会員18名 

議事内容
1.産業技術センターと進めていくバレル研磨の課題についての、研究会と産業技術センターの共同研究の契約について説明。
2.文献報告 「研削加工の機能性評価における基本機能の検討」 (熊坂さん)
3.バレル研磨の検討 (産業技術センター 宮川さん)
 3~4段階で研磨する。(粗研磨~仕上研磨まで)
 参加者コメント:絶対うまくいかないような、チャレンジングなものも考えると良い
 次回会合までに進め方を検討していく。
4.タカハタプレシジョン 会社説明プレゼン(正保さん)
次回研究会: 9/16(土)  韮崎駅前 ニコリ 14:30~
(記:OBARA(株) 春名真人)


第60回研究会 2017年5月12日(金)14:30-17:00

■開催
 ・甲府技術支援センター(旧工業技術センター)高度棟2階共同研究エリア3
 ・参加人数 会員16名 

議事内容
1.2017年度総会
 昨年度の活動内容、決算、今年度の活動予定、予算案、役員案が承認された。
2.事例発表「ダイボンダの機能概要とダイピックアップ安定化の取り組み」 ファスフォードテクノロジ(株)酒井さん
 詳細は割愛、機能とデータの関係などを議論。
3.輪講:田口玄一論説集 第2編 13章・14章「安定性と再現性(1)・(2)」 東京エレクトロン 田中さん
4.事例研究「貴金属のバレル研磨の企業との共同研究について」産業技術センター 宮川さん
(記:OBARA(株) 春名真人)


第59回研究会 2017年3月24日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館
 ・参加人数 会員16名 顧問1名 見学13名

議事内容
1.自己紹介、近況
 北陸、長野、埼玉、山梨合同研究会の参加報告(芦沢)
2.コラム 田口伸さん
 アメリカの高校の授業で品質工学を取り上げ、その講師としての話。1回3時間×6回の授業で、おもちゃ風力発電の最適化を行った。3Dプリンターで変更した部品が作れたので、かなり本格的な実験ができた。発電量が80%増加した。日本でも同じように学生への普及活動ができないだろうか、山梨でどうでしょう。

3.講演 「HAYST法」秋山浩一さん(富士ゼロックス株式会社)
 HAYST法の紹介。ソフトウェアのバグ発見を効率的に行う方法。市場リコールは単機能バグで66%、2因子までで97%を占める。単機能テストでは不十分だが、全機能はテストしきれない。直交表で割り当てることで2因子まで全組み合わせ、3因子間もある程度テスト可能。ソフトウェアなので、その組み合わせは存在しない等の問題があり、それらを回避させるやり方がいろいろ考え出されている。発表後、希望者は別室で講師と議論の場を持った。

4.事例発表「金属部品 加工条件最適化」 テルモ 大沢さん
 詳細は割愛、実験予定の基本機能や因子などについて発表

5.事例発表「L12を使った水晶振動子の周波数ばらつき抑制」 リバーエレテック 小澤さん
 詳細は割愛、実験の結果発表。効いた因子の考察するべきとの意見。

6.輪講:「1編1章 プロローグ:タグチメソッドその誤解と真実」 熊坂さん
 従来の統計手法はトラブルシューティングに使われることが多いが、品質工学は未然防止に使う。設計では水準を大きく取り、交互作用より大きい主効果を探す。再現性を確保するためには主効果で設計設計する。交互作用は再現し難い。

(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


4県合同研究会 in 能登 2017年2月11日(土)13:30-深夜

■開催
 ・国民宿舎 
 ・参加人数 山梨県よりは2名

議事内容
1.各県の紹介近況
2.各県の事例発表
3.醤油の味覚をT法で採点
4. 懇親会

感想:今回幹事の北陸品質工学研究会の方々、ありがとうございました。山梨県からの参加者は少なかったですが、流派(?)による考え方の違いなど勉強になりました。また来年お会いしましょう。
(記:リバーエレテック(株) 芦沢 英紀)


第58回研究会 2017年1月13日(金)14:00-17:00

■開催
 ・韮崎市民交流センター ニコリ
 ・参加人数 会員10名 顧問1名 見学1名

議事内容
1.自己紹介、近況
熊坂さんより、「企業のアセスメントの自己採点ができるので、データ収集のためにもご協力を」
春名さんより、「3/25 タグチ杯、田口伸さんの知り合い・山梨近隣のQE関連の方たちも招待してみたい」

2.講演 増田技術事務所 増田顧問「MTシステムによる通勤時間に関する研究」
研究の概要
 通勤時間のデータを収集、T法を使って解析
 相関係数を上げるために除外する項目を検討する
 要因効果図を作るには非線形T法を使うことも可能。
推定値と確認値は一致しない理由(わけ)
推定値と確認値の遠い・近いを比較すること自体に意味がない。利得を比較することに意味がある。

3. 事例発表. 田草川さん「石油・ガスパイプライン用ボールバルブのシートパッキン最適設計」
性能に関係しない因子が判明 → 組立・成型のしやすさを優先した設計ができる

4. 輪講 中山さん 「累積法をめぐって」
どの設計も同じ機能をもち正しい設計。しかし製造コストや故障率が異なり、経済性の差が存在する。第1種の過誤「差が無いのに差がある」と言う誤りは重要ではない。どちらを採用しても損失は無いから「差があるとき、誤って有意差がないとして悪いほうを採用してしまう損失が重要。

(記:OBARA(株) 春名真人)





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