研究会の記録

第61回研究会 2017年7月7日(金)14:30-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館 多目的ホール
 ・参加人数 会員18名 

議事内容
1.産業技術センターと進めていくバレル研磨の課題についての、研究会と産業技術センターの共同研究の契約について説明。
2.文献報告 「研削加工の機能性評価における基本機能の検討」 (熊坂さん)
3.バレル研磨の検討 (産業技術センター 宮川さん)
 3~4段階で研磨する。(粗研磨~仕上研磨まで)
 参加者コメント:絶対うまくいかないような、チャレンジングなものも考えると良い
 次回会合までに進め方を検討していく。
4.タカハタプレシジョン 会社説明プレゼン(正保さん)
次回研究会: 9/16(土)  韮崎駅前 ニコリ 14:30~
(記:OBARA(株) 春名真人)


第60回研究会 2017年5月12日(金)14:30-17:00

■開催
 ・甲府技術支援センター(旧工業技術センター)高度棟2階共同研究エリア3
 ・参加人数 会員16名 

議事内容
1.2017年度総会
 昨年度の活動内容、決算、今年度の活動予定、予算案、役員案が承認された。
2.事例発表「ダイボンダの機能概要とダイピックアップ安定化の取り組み」 ファスフォードテクノロジ(株)酒井さん
 詳細は割愛、機能とデータの関係などを議論。
3.輪講:田口玄一論説集 第2編 13章・14章「安定性と再現性(1)・(2)」 東京エレクトロン 田中さん
4.事例研究「貴金属のバレル研磨の企業との共同研究について」産業技術センター 宮川さん
(記:OBARA(株) 春名真人)


第59回研究会 2017年3月24日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館
 ・参加人数 会員16名 顧問1名 見学13名

議事内容
1.自己紹介、近況
 北陸、長野、埼玉、山梨合同研究会の参加報告(芦沢)
2.コラム 田口伸さん
 アメリカの高校の授業で品質工学を取り上げ、その講師としての話。1回3時間×6回の授業で、おもちゃ風力発電の最適化を行った。3Dプリンターで変更した部品が作れたので、かなり本格的な実験ができた。発電量が80%増加した。日本でも同じように学生への普及活動ができないだろうか、山梨でどうでしょう。

3.講演 「HAYST法」秋山浩一さん(富士ゼロックス株式会社)
 HAYST法の紹介。ソフトウェアのバグ発見を効率的に行う方法。市場リコールは単機能バグで66%、2因子までで97%を占める。単機能テストでは不十分だが、全機能はテストしきれない。直交表で割り当てることで2因子まで全組み合わせ、3因子間もある程度テスト可能。ソフトウェアなので、その組み合わせは存在しない等の問題があり、それらを回避させるやり方がいろいろ考え出されている。発表後、希望者は別室で講師と議論の場を持った。

4.事例発表「金属部品 加工条件最適化」 テルモ 大沢さん
 詳細は割愛、実験予定の基本機能や因子などについて発表

5.事例発表「L12を使った水晶振動子の周波数ばらつき抑制」 リバーエレテック 小澤さん
 詳細は割愛、実験の結果発表。効いた因子の考察するべきとの意見。

6.輪講:「1編1章 プロローグ:タグチメソッドその誤解と真実」 熊坂さん
 従来の統計手法はトラブルシューティングに使われることが多いが、品質工学は未然防止に使う。設計では水準を大きく取り、交互作用より大きい主効果を探す。再現性を確保するためには主効果で設計設計する。交互作用は再現し難い。

(記:リバーエレテック(株) 秋野真志)


4県合同研究会 in 能登 2017年2月11日(土)13:30-深夜

■開催
 ・国民宿舎 
 ・参加人数 山梨県よりは2名

議事内容
1.各県の紹介近況
2.各県の事例発表
3.醤油の味覚をT法で採点
4. 懇親会

感想:今回幹事の北陸品質工学研究会の方々、ありがとうございました。山梨県からの参加者は少なかったですが、流派(?)による考え方の違いなど勉強になりました。また来年お会いしましょう。
(記:リバーエレテック(株) 芦沢 英紀)


第58回研究会 2017年1月13日(金)14:00-17:00

■開催
 ・韮崎市民交流センター ニコリ
 ・参加人数 会員10名 顧問1名 見学1名

議事内容
1.自己紹介、近況
熊坂さんより、「企業のアセスメントの自己採点ができるので、データ収集のためにもご協力を」
春名さんより、「3/25 タグチ杯、田口伸さんの知り合い・山梨近隣のQE関連の方たちも招待してみたい」

2.講演 増田技術事務所 増田顧問「MTシステムによる通勤時間に関する研究」
研究の概要
 通勤時間のデータを収集、T法を使って解析
 相関係数を上げるために除外する項目を検討する
 要因効果図を作るには非線形T法を使うことも可能。
推定値と確認値は一致しない理由(わけ)
推定値と確認値の遠い・近いを比較すること自体に意味がない。利得を比較することに意味がある。

3. 事例発表. 田草川さん「石油・ガスパイプライン用ボールバルブのシートパッキン最適設計」
性能に関係しない因子が判明 → 組立・成型のしやすさを優先した設計ができる

4. 輪講 中山さん 「累積法をめぐって」
どの設計も同じ機能をもち正しい設計。しかし製造コストや故障率が異なり、経済性の差が存在する。第1種の過誤「差が無いのに差がある」と言う誤りは重要ではない。どちらを採用しても損失は無いから「差があるとき、誤って有意差がないとして悪いほうを採用してしまう損失が重要。

(記:OBARA(株) 春名真人)


第57回研究会 2016年11月11日(金)14:00-17:00

■開催
 ・工業技術センター 高度棟2階 共同研究エリア1
 ・参加人数 会員10名 

議事内容
1.のっぽ技研 長谷部顧問 講演(ネット回線によるオンラインで接続)
変革に必要なアブダクション思考--生命の進化と歴史から学ぶ--と題して演繹、帰納につぐ第三の論理アブダクションについて生命進化や人工知能、プラグマティズム思想史などの広範囲な視点から明快に説明され、これは人生観かもという。
複雑な問題に直面する現代においては結果よければすべてよしという現実を重視した多様な試行錯誤、失敗による検証、推定を繰り返しながら最適解を見つけるアブダクション思考が必要であり、品質工学に関連付けながら未然防止や機能性評価などの方法論として推奨された。
また、企業における現状の維持と変化に対応する戦略としてPDS(study)AとPDCAを前後の足とする尺取り虫戦略や2段階開発戦略を提案し「ISOの壁」を破るなど変化へのチャレンジを強調された。
聴講者からは多くの失敗を許容するアブダクションの実践は企業の現実として難しいとの質疑がなされた。

2.文献・事例発表
文献発表1:(株)ウォーターダイレクト 小野氏
第11回品質工学研究発表大会論文50:リサイクル材を用いた2軸延伸フロー成型の最適化
本論文における望目特性によるペットボトルフロー成型の転写性評価の仕方について議論し有効性を確認した。
成型素材や欠測データの扱いを再検討することでこの手法により実務のボトル成型条件の最適化を検討したい。

文献発表2:東京エレクトロン山梨(株) 田中氏
第18回品質工学研究発表大会論文96:動特性解析とT法のトレンチ加工への応用
トレンチ形状(側壁に沿う段階的な深さ方向の幅:CD)を出力yとし、その形状スペックを信号因子Mとしてプロセス条件の異なる既存データから動特性のSN比とβを算出する。そのときのプロセスパラメータXを説明変数としてSN比、βのT法推定式を求める。その推定式において±σの要因効果図を作成してSN比最大、β:0db の最適なX条件を求めることにより仕上りとスペックの再現性が確認された。社内のエッチングデータで本論文の手法を適用し検討している。

3.輪講
発表:リバーエレテック(株) 一橋氏
田口玄一論説集(第3巻):SN比の効用
直交表、校正(調整)法、出力特性においてSN比を用いる田口の考え、意味すること、文章表現等について討論した。

(記:麻生三郎)


第56回研究会 2016年9月23日(金)13:10-16:50

■開催
 ・甲府商工会議所 2階201会議室
 ・参加人数 会員15名 

議事内容
1)近況報告・自己紹介
2)事例発表 3件
 1.「バルブ設計の最適化」 (テルモ㈱ 木下)
 2.「水晶発振器のパラメータ設計」 (リバーエレテック㈱ 秋野)
 3.「MT法による気密試験」 (リバーエレテック㈱ 小澤)
  詳細は割愛。
3)講演「ロバストネスの最適化による開発期間の短縮とコスト削減」田口伸氏
 ドーナツの揚げ方の実験を例に、品質ではなく機能で評価することのイメージを分かりやすく説明していただいた。アセスメントとバリデーションの違いを認識することが重要で、アセスメントにてロバストネスを評価することが未然防止となっている。
4)懇親会 17:00~
(記:リバーエレテック株式会社 小澤翔)


第55回研究会 2016年7月8日(金)14:30-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター 高度棟2階共同研究エリア1
 ・参加人数 会員11名 見学1名

議事内容
1)近況報告・自己紹介
2)入門講座「パラメータ設計」((株)産業革新研究所 熊坂)
 パラメータ設計がなぜ必要か、どのように進めていくといいか等、今回の事例発表に関わりのあるテーマの基礎を解説し、理解を深めた。
3)事例発表
 1.「パラメータ設計による製品検査装置の検討」 (リバーエレテック㈱ 秋野)
  詳細は割愛。パラメータ設計の制御因子をどのように決定するか議論がされた。
 2.「MT法による気密試験」 (リバーエレテック㈱ 小澤)
  詳細は割愛。測定値だけでなく、システムの入出力関係(=機能性評価)で考えると良いかもしれない等の意見が出た。
4)輪講「田口玄一論説集 第3巻 第2編 8、9、10章 品質工学と統計学(1)、(2)、(3)」
 統計学を知っていないと難しい所ではあったが、品質工学と統計学の関わりについて理解を深めた。
5)次回予告
(記:リバーエレテック株式会社 一橋和真)


第54回研究会 2016年5月13日(金)14:00-17:00

■開催
 ・韮崎市民交流センター「ニコリ」1階会議室
 ・参加人数 会員7名

議事内容
1)近況報告・自己紹介…参加者それぞれ品質工学への取り組み状況を報告
2)2015年度総会
 2016年度始めとして、役員改選、2015年度の総括、2016年度の活動計画、2015年度決算報告、2016年度予算承認が行われた。
 会員数 17名中 出席者数 7名 委任状提出者 10名で過半数の参加により総会議事成立。
 2016年度の方針についてディスカッション。年々減少する会員数に対して、会員数を増加を目的とした活動を行っていく。
 9月に行われる田口伸さんの講演会をきっかけに、入門講座を行ったり、事例発表を拡張して事例発表と関係あるツールの講座を行ったりしたい。
 役員改選、決算、予算案について参加者の拍手をもって承認された。
3)事例発表「MT法によるリーク検査の検討」(リバーエレテック株式会社 小澤さん) 詳細は割愛
4)事務連絡
・次回例会予定
  7月8日(金)午後 
(記:リバーエレテック株式会社 宮川)


第53回研究会 2016年3月12日(土)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県立図書館
 ・参加人数 講師*名、会員*名

議事内容
1)自己紹介/トピックス
2)講演 立林和夫様
3)輪講 田口玄一論説集第3巻
4)事例研究 テルモ

第52回研究会 2015年11月14日(土)14:00-17:00

■開催
 ・甲府市社会教育センター
 ・参加人数 講師1名、会員9名

議事内容
1)自己紹介/近況報告

2)講演「TMQC七つ道具」(金本様 新電元工業株式会社)
 1.道具と手法
TMは道具ではなく手法である。
手法とは技術者の行動の自由があるものであり、創造性の効用に価値がある。
TMの本当の魅力は人材育成にある。
 2.TMQC七つ道具
QC七つ道具は製造向きである。
設計向けにTMQC七つ道具を提案。

3)輪講「田口玄一論説集第3巻」(山梨アビオニクス 佐野)
 第4編 第4章品質工学とタグチメソッド
  4.1 基礎研究と設計
技術者の負荷の増大がいつまでも言われている。
技術開発こそすべての活動を効率化できる源泉であり、
効率化により、技術部門の負担軽減を。

  4.2 品質工学の手法
品質を改善するために品質を測定するのは能率が悪い。

  4.3 タグチメソッドと品質工学
TMはフィロソフィを与えるものであり、
具体的な解答を与えるものではない。

4)事例発表 (山梨アビオニクス 進藤)
 「プリント基板の穴位置精度の向上
ドリルの諸条件を見直すことで穴位置精度の向上を目指す。
測定精度やテストピースを工夫することで、実験の回数を減らす。
もしくは、情報の整理の仕方で情報量を増やせるのではとの指摘があった。

5)「4県合同研究会コマ対戦、コマの設計に関して」(リバーエレテック 秋野)
機能をコマが止まるまでの時間と設定し
制御因子:L18
誤差因子:L4
に割り付けて実験を行った。
対戦であるので、他のコマとぶつかった時の挙動を機能に入れるべきではないかと意見が出された。
(記:リバーエレテック株式会社 北村慈識)

第51回研究会 2015年9月11日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県工業技術センター 高度棟2階共同研究エリア1
 ・参加人数 会員10名

議事内容
1)自己紹介/近況報告
2) 輪講「田口玄一論説集第3巻」 (パナソニックFA 酒井)
 第4編 研究開発における戦略としての品質工学
  第3章 研究開発における戦略とマネジメント
 1.R&Dとマネジメント
  ・戦術は戦略に基づいたものであり、基となる戦略が必要。
  ・R&Dには専門技術よりも汎用技術を使われ、活動のほとんどの時間・経費となるため技術戦略(=R&Dの能率化)が重要となる。
  ・設計者には商品品質・技術品質を考慮したロバストな設計が求められる。
 2.商品品質(目的機能)の設計と生産性
  ・生産性とは社会全体で考えるとGDPのことである。
  ・商品品質の設計は、お客様の望むものを品揃えを含めて企画する。
 3.システム(コンセプト)の選択
  ・技術者が行うシステム開発は複雑な(制御因子が多い)ほど良いものが出来る。
  ・そのためマネジメントは複雑なシステムが出来るように技術者を誘導する。
 4.機能性の評価
  ・省略(他の章と他の本で説明されていると本文中に明記)
 5.設計のためのツール
  ・ツールには汎用ツールと専門的ツールがある。
  ・直行表は、下流条件に対する機能性の再現性の評価が出来る。つまりユーザーで起こる信号とノイズを考えて評価が可能。
  ・科学と工学の違いは、科学は真理の探究をするが、工学は現象を用いて新たなものの設計を行っていくものである。
 6.生産工程の第2次産業革命は
  ・第1次産業革命 … 工程の機械化。人は管理を行う。
  ・第2次産業革命 … 管理も機械化。
3) 事例発表
 1.「コネクタ部品の機能性評価」 (テルモ 藤枝)
  ・輸液コネクタには接続時に薬液の漏れと外す時の逆流という課題がある。
  ・プロセス機能展開表により輸液コネクタについて3つのプロセスに展開。
  ・効率を考え各プロセスにおける計測特性を1つにまとめて計測・考察。
  ・プロセス展開の定義と、計測特性をまとめたことは妥当か議論。
 2.「LabVIEWによる品質工学MT法を利用した信号監視技術の検証」 (アマノ 鈴木)
  ・以前に研究会で紹介したものの続報。
  ・前回はシミュレーターによる検証を行っていたが、実際に監視している動画を撮影して紹介。
  ・動画より、検査対象の観測信号にFFTをかけ、その重心座標にMT法を用いることで異常の検出が可能であることが確認された。
4) WG研究についての説明 ≪ 資 料 ≫
 今回参加者10名で、参加したい研究カテゴリーをヒアリングし、WGテーマの趣旨や今後のやり方含め論議しました。
 参加したい研究カテゴリーは以下のとおりです。
  ①オンライン品質工学  2名(テルモ 木下、 山梨アビオニクス 宮澤)
  ②許容差設計  1名(テルモ 藤枝)
  ③品質工学の数理  1名(リバーエレテック 宮川)
  ④品質工学の普及・推進  3名 (産業革新研究所 熊坂、リバーエレテック 木下、 ウォーターダイレクト 小野)
 なお、当初の4カテゴリーから+αで
  ⑤ソフトウェアテスト  2名(リバーエレテック 北村、一橋)
  ⑥MTシステム 2名(リバーエレテック 秋野、パナソニックFA 酒井)
 が追加されています。
 今回は参加者10名ということで、リーダー決めなどはできていません。
 大枠はこのメンバーで活動となるかと思いますが、次回参加されるメンバーにもWG活動参加カテゴリーの意向を確認のうえ、枠組み、やり方含め決めましょう、としました。
5) その他
 合同研究(コマの作成)、4県合同研究会について
(記:リバーエレテック株式会社 一橋和真)

第50回研究会 2015年7月11日(土)14:00-17:00

■開催
 ・甲府市遊亀公民館(市民会館2階)講義室2
 ・参加人数 会員10名 会員外1名 顧問1名

議事内容
1.自己紹介、近況
 田口杯親睦コンペ 9/19(土)
 増田さん - 長野・山梨合同研究会 11/28(土) 野沢温泉にて開催予定
2.研究発表大会の感想(大会参加者)
 参加者 4名 熊坂さん、増田さん、藤枝さん、木下さ
 藤枝さん - 参加して参考になった
 木下さん - パネルディスカッションは初めての試みで良かった
 増田さん - IHIのロケットの発表が良かった。総当たり、モンテカルロ法の効果的な利用法など。
3.講演「品質工学トピック集」増田様 増田技術事務所
1)制御因子間の交互作用の説明
 制御因子間の交互作用がある場合の説明
 複数の因子間に交互作用がある場合、要因効果図で表現できない-SN比でしか表現できない
 交互作用が小さい場合:要因効果図が信頼できる
 交互作用が中:変化の大きい制御因子は信頼できる
 交互作用が大:暫定最適条件で製品化する
2)推定値と確認値は一致しない理由(わけ)
 推定値と確認値の遠い・近いを比較すること自体に意味がない。利得を比較することに意味がある。
3)MT法で判別精度が低かった場合の対応策
 MT法でどこまでトライするか?
 項目を工夫する
 項目に判別に有効な情報が入っていない場合、判別できない → 項目を追加する
 追加項目がない場合は、諦めるか? パラメータ設計を行うか?
 MT法はパターン認識の手法である
 賢い単位空間を作る
 あるパターンに集約される → 判別できそう
 途方もなくいろんなパターンがある → 判別は難しい? → 方針転換、別の判別方法を検討
4.輪講(ウォーターダイレクト小野さん)
 技術品質 = 機能性(機能のばらつき)
 あらゆる品質問題は、機能性というただ一つの特性で評価できる。
 目的機能エンジンの機能は、ガソリンの燃焼エネルギーを機械的トルクに変換すること。
 エンジンの基本機能は、化学反応である交互作用があるときは、特性値がまずい(品質特性を使っている)。
 基本機能は、目的機能を持たせるための手段としての機能である。
 機能性の基本機能:品質工学ではコンピューターシミュレーションのSN比によって機能性を改善し、そのあとで
 第2章 目的機能と基本機能(2)受動的機能の場合
 目的機能:検査の誤りではなく、基本機能:計測の精度を研究すべし
  硬さの測定の事例
  健康診断の事例
  健康診断は全被験者に健康度(不健康)というものさしをつくり、健康度に計量値としての尺度を与えること。
  肝疾患の健康診断にMT法を応用した事例
5.事例発表(リバーエレテック 秋野さん)
 T法、MT法による波形解析(水晶発振器の開発)
。  デバイスから発生する信号のノイズを測定したいが、微小な変化を測定しなければならず(装置が高い、外乱に弱い、等)問題あり。
 代替特性評価(T法、MT法)したいが、1300項目について検証したが、代替特性になる因子は見つからなかった。
 今後の予定: 工場で測定していないパラメータの検証 → パラメータ設計を使うか? 誘導因子の検討。
(記:OBARA株式会社 春名真人)

第49回研究会 2015年5月8日(金)14:00-18:00

■開催
 ・韮崎市民交流センター「ニコリ」2階 韮崎市立図書館会議室
 ・参加人数 会員15名 会員外2名 顧問1名

議事内容
1 近況報告・自己紹介
参加者それぞれ品質工学への取り組み状況を報告

2 2014年度総会
2015年度始めとして、役員改選、2014年度の総括、2015年度の方針発表、2014年度決算報告、2015年度予算承認が行われた。会員数 31名中 出席者数 16名 委任状提出者 7名により過半数の参加により総会議事成立。 
役員改選によって、酒井一信さん(パナソニックFA)、佐野俊二さん(山梨アビオニクス)、春名真人さん(OBARA)が新たに役員として任命され、参加者の拍手をもって承認された。
本年度は、“テーマ研究でYQEを活性化し企業に貢献する”をスローガンに再びテーマ研究を再開させ各自の理解を深めていく。テーマ研究の内容としては、以下の通り。
1.品質評価の適用
2.許容差設計
3.品質工学の数理
4.品質工学の普及、推進
その他、事例研究及び実践型ケーススタディ、「田口玄一論説集 第3巻」を使用した持ち回り発表は継続して行っていく。
ゲストを招いての講演会についても、3回~5回行う予定。
研究会会計の田中秀朗さんより、昨年度決算報告、本年度予算報告を行った。
今年度は会員減少に伴い予備費に余裕が無いため会費収入によっては、下半期の講演会を見直すことも必要。決算、予算案についても参加者の拍手をもって承認された。

3 講演会「高品質製品の短期/低コスト設計」(のっぽ技研 長谷部光雄顧問)
 機能性評価による商品開発設計の重要性について、実例を踏まえながらご講演頂いた。
 内容については、以下の通り。
・品質の向上は、管理手法ではなく設計の技術向上によって達成される。
・良い品質設計を行う事でその品質の再現が容易となり、低コストに量産できる。
・従来の品質管理は、検査によって規格を満たすことであるが、品質問題の改善については不十分で、設計・技術開発段階での「見えない品質」改善を果たす必要がある。
・「見えない品質」については、機能性評価によってあぶり出すことができる。

4 企業事例発表「水晶振動子の許容差設計」(リバーエレテック 宮川雅樹)
 オンライン品質工学“許容差設計”を用いて製造上の検査規格を設計。詳細は割愛

5 文献研究(パイオニア 麻生三郎)
 今回のテーマ論文
「RT法への1次元マハラノビス距離項目の導入の提案と検証」(鶴田etc.品質工学研究発表大会2012 p183)
「RT法のいくつかの改良案に関する考察」(田中 org 品質工学発表大会2013 p174)
について、
・RT法の概略解説
・MTシステムの比較 (RT法、タグチRT法、誤圧、MT法 )
・判別精度の比較
等を説明。

6 事務連絡
・研究テーマについて、テーマ案を5月中旬までに木下会長まで各自提案する。(別途連絡)
・次回例会予定
  7月11日(土)午後 韮崎市民交流センター「ニコリ」
(記:リバーエレテック株式会社 木下義則)

第48回研究会 2015年3月20日(金)14:00-17:30

■開催
 ・甲府市中央公民館
 ・参加人数 会員10名

○事例発表1.
テーマ:自動車生産ライン用の抵抗溶接機の課題
発表者:OBARA株式会社 春名真人
内容:自動車生産ライン用の抵抗溶接機は、2枚の鉄板を加圧し、電流を一定時間通電することで溶接する機器である。(電流抵抗発熱により、材料を溶かし圧着)。そこで使用される銅製の電極に関して相談する。

課題① 電極のテーパーの評価方法について
【概要】使用される電極はシャンクとキャップチップの2種で構成される。シャンクにはテーパーが付いており、かみ合わせが悪いと、水漏れやキャップチップの脱落が生じる。現在シャンクのテーパー不良が発生した際に、インクとリングゲージを使用してかみ合わせを確認しているが、良い評価方法はあるか?
【議論】
A1.テーパー部とキャップチップ内径との密閉性を評価するのはどうか。2部品の嵌めあい距離に対し、エアー圧を確認する。
A2.A1同様に密閉性を確認する。2部品の嵌めあわせた状態で真空引きをし、残圧変化を確認するリークテスターが市販化されている。
A3.ヘリウムを使用して密閉性を確認する。
【その他意見】
抵抗溶接の全体のシステムを最適設計してはどうか。

課題② キャップチップの異品混入
【概要】種類の異なるキャップチップが混入する。
【提案】
A1.工程フローを目視検査⇒画像診断器の順にする
A2.画像診断器のパラメータ設計とMT法による判定
A3.種類別に重さを変える
A4.混入、傷の発生しうる箇所を現場作業者と伴に改善していく

○事例発表2.
テーマ:水晶振動子の許容差設計について
発表者:リバーエレテック(株)宮川雅樹 
内容:工程によるばらつきがでたときの特性への影響度を確認し、製造上の規格を設定した。

課題① 許容差設計では機能限界LD50のポイントを直接実験で求めないので、実際にどこまで誤差が出ると不良品になるのか分からない。これを知るには?
【概要】許容差設計で算出した損失関数の比例定数Kを求めた損失関数を使用して、市場での損失A0(本件では工場内での損失)として、機能限界Δを逆算したが非常識な値となる。※LD50のポイント「機能限界を超えたときの平均損失=製品価格」
【返答】
A1.LD50も何を想定して決めるかによって変わる。本来LD50でΔが決まると安全係数が決まる流れの逆である。逆には計算できないのではないか。

課題② 抜きとりをした場合の判定は?
A1.標準偏差や分散が正確だが、煩雑ということであれば平均値とR(レンジ)を使ってはどうか。
課題③ 複数の特性に対して1つの規格を決定するときの方法は?
【概要】特性A,B,Cが存在する場合、損失関数の係数が異なる。この場合、機能限界Δをどう求めるか。
【対策】特性A,B,Cそれぞれについて再生コストからの損失を出し、足したときに最小となるΔを規格とした。
【返答】A1.来年度の研究テーマとして設ける

○事務連絡
 来年度は研究テーマを考えて、実施していく
 現状は以下の3つ程テーマがある。
 ・品質の評価
 ・許容差の評価
 ・数理の評価
 実施したいテーマがあれば4月末までに案を出す

(記:テルモ株式会社 藤枝良平)

第47回研究会 2015年1月9日(金)14:00-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 講師1名 会員13名 見学4名



■議事内容
14:00~14:10 自己紹介、近況
14:10~15:15 講演(吉澤様 クオリティ・ディープ・スマーツ(有))

  演題:「品質工学の技展」
   品質工学を組織的に利用していくには,田口先生が主張している技術戦略(技略)に加えて
   技術戦略のマネジメントが必要です。
   技略マネジメントを技術展開,すなわち技展というコンセプトで研究してきました。
   その研究成果のいくつかを紹介いたします。
・吉澤正孝氏、富士ゼロックス(株)に40年勤務、2007年定年退職、品質工学会理事(論文の審査)
・講演のテーマは、会社全体で品質工学をどう取り組むか
・アジェンダ
 1.品質工学の目的の確認
 2.田口の技略と技展
 3.システム開発のグランド戦略
 4.テーマ選択の二重性
 5.事例による考察
 6.技展の技術フォーカスの方法
 7.テーマ選択の多重性

1.品質工学の目的と構造

・品質工学は、 評価方法とそれによる最適化の方法論
               ↓
        高品質の製品とサービスを無駄なく作る
               ↓
        社会的損失の低減、社会的生産性の拡大

2.田口の技術戦略

・自分の考えを明らかにして、数字で裏付ける
・技略とは、(4つの技略) テーマ選択 ⇒ コンセプトやシステムの創造 ⇒ パラメータの合理的評価
              ⇒ 様々なツールを準備
・これからは、テーマ選択のためのツールの開発が求められる

3.田口が提唱する技略と技展

 戦略    技略
 戦術    技術
 戦闘    技闘
 Operation  技展 技術展開 ・・・ 実践のマネジメント

4.技略の構造化とグランド戦略

5.技展のフレーム 田口賞の選定フレームから構造化

 日本経営品質賞のフレームに似ているが、ベースはデミング賞

6.田口が考える技術開発戦略とテーマの二重性

・Sテーマ(Specific Theme) 固有技術、製品・サービス・プロセス開発としてのテーマ選択
・Gテーマ(Generic Theme) 汎用技術開発としてのテーマ選択

7.事例1 田口博士初期の技展

・Sテーマ:ワイヤスプリングリレー
 クロスバー交換機の部品の実用化、国家予算によるテーマ、目標 寿命40年
 2000パラメータ、201件の実験計画法適用、開発期間 3年
・Gテーマ:実験計画法の体系化

8.矢野らの技展

・プラスチック精密成型法の確立 → JIS化
・Sテーマ:プラスチック精密成型システム
・Gテーマ:GAMPAS 手法の展開からツールの確立

9.事例3 ソフトウエアのテスト

・V次モデルによるテストプロセスの概念
・Sテーマ:複写機制御システム、プロ用ビデオ、自動車ナビシステム、フォークリフト運転システム etc.
・Gテーマ:テストのライフサイクルの技術システム開発、HAYST法の体系化

-組織としての品質工学の推進
-適用するテーマの明確化とマネジメント(評価法の提示)
-テーマ選択: 1.部門トップ 改革テーマの設定
       2.中間マネジメント 個別テーマの設定
       3.担当者 ロバストネスの追究

-品質工学の推進者は、良い提案をしてTOPを動かす

10.質疑・応答

Q:技術者でないTOPを動かすには
A:TOPのリベラルアーツの部分に働きかける
 技術者のTOPは、自身の成功体験があるから、かえって動かすのは難しい

Q:学会としてISO化への取組は
A:パラメータ設計が近々に発行の予定
 米国ではFDAなど変わってきている
 外部環境の要請でなく、イノベーション発であるべき
 改革には危機が必要、維持管理だけではシステムは老朽化する

Q:テーマ選択の方法は
A:IHI TDM(Total Design Method)
 新製品の開発
  -セットベースドデザイン:全体でパラメータ設計→あとは選択するだけ
  -リスクベースドデザイン:リスクに応じて品質工学(パラメータ設計、安全設計)を適用
   リスク=技術理解度×影響度
      =現象の理解度×環境条件の理解度×実証度×影響度

15:15~15:20 休憩

15:20~16:00 田口玄一論説集(田中 東京エレクトロン)
   第2編 品質工学解題 第3,4章 品質管理から品質工学への過程

3-1 品質管理から実験計画法へ
・品質管理はトラブルシューティング ⇒ 品質工学は、初めからいいものを作る

3-2 設計とのかかわり
・一般の設計:予測式を作る ⇒ 品質工学での設計:損失関数で最適化する

3-3 安全性について
・安全性評価:設計後の最終条件テスト ⇒ 設計段階での安全性評価

3-4 交互作用について
・品質工学では、 ・制御因子ごとの交互作用は求めない
         ・制御因子と誤差因子の交互作用の無いところを用いる

4-1 品質の概念
・品質は、社会に与える損失
・損失は、バラつきに比例する。品質を損失関数で表現する

4-2 品質工学の発端
・全出力を信号と雑音に分解。分散分析→SN比

4-3 なぜ工学か
・SN比…通信工学の手法を利用
・SN比を改善するために、工学的アプローチをとった

吉澤氏コメント
・文献を読むときは、自分のテーマ(課題)をもって読むと良い
・読んだ後に自分の意見、批判を文章にされると良い

16:00~16:40 事例発表・議論(酒井)
「電子部品実装機の実装品質を実現する機能について」

・標準SN比を利用する
・機能、特性をどう分解するか

16:40~17:20 事例発表・議論(熊坂):次の文献(添付)を読み込みます
  白幡洋一、「経営課題への品質工学の活用(1) ‐会社の技術活動に品質工学の考え方、
  手法をビルトインする方法論の検討-」、品質工学、Vol.15、No.2(2007)

・TOPダウンが早いが、世代が変わると前例を否定する傾向により継続しない
・いかに継続するか、良いものを残してAddONしていくことが重要
・長く続けられれば企業文化になる
・品質工学を技術、テクニカルな側面だけで導入するのは続かない
・考え方、哲学の部分をどう浸透させていくかが重要
・実践を通じて考え方を教育するのが良い
・中核のところ(重要なテーマ、基本技術、コア)を集中して攻める、成果を出すことがポイント
・これまでなかなか解決できなかった事例で成果を出せば、一気に広がる
・品質工学を活かせる固有技術が存在していないとダメ

17:20~17:30 事務連絡

(記:ウォーターダイレクト 小野善弘)

第46回研究会 2014年11月14日(金)14:00-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 講師1名 会員11名 ゲスト2名

■議事内容
1)品質工学会の沿革と概要 (品質工学会会長 齊藤 潔)
 会長挨拶、品質工学会の沿革および、現在の学会員数推移を踏まえ、今後、各地の研究会に参加させていただきながら、意見をいただき品質工学会としてなすべきことを考えていく。とのお話があった。

2)FFT重心による信号監視システム (浜松品質工学研究会 鈴木 真人)
 信号監視システムにおいて、事象の変化をとらえるために信号サンプルのFFT結果から重心を求め、MD距離を算出、5%優位と1%優位の比率から状態の変化を監視する手法を提案。テスト用ソフトも準備、参加者にも供与された。
 また、後半は「進化論と品質工学」と題し、進化論のアナロジーから「品質工学」の思想・手法が企業で生き残るためのコアとなる思想、品質工学が淘汰される企業の風土に対する氏の考えについて説明があった。

3)2014品質工学4県合同研究会報告 (東京エレクトロン田中秀朗、リバーエレテック木下義則)
 2014年10月4日、山梨プラザ1Fにおいて開催された合同研究会の活動報告。
・「T法をワインテイスティングで学ぶ」 参加者で実際にテイスティングし、採点結果と実際の審査結果とをT法を用いて演習
・「品質工学普及のためには」 参加者でグループ論議、ワールドカフェ方式を採用し、会議ではなくフランクに意見を出す形式で論議

4)輪講 田口玄一論説集3より「ロバスト設計の意味と品質工学の立場」(テルモ藤枝良平)
 目的機能と基本機能について、数例を挙げ、参加者で論議した。特に目的機能についての参加者の理解と考え、機能とは入力と出力の関係だが、基本のエネルギーからエネルギーの変換だけでなく、代用してでもうまくいくのであればそれもありではないか、という意見もあった。

5)「研究会活性化について」(研究会参加者全員)
 4県合同研究会で実施したワールドカフェ方式を使い、表題について参加者全員で論議した。活性化に向けて門戸を広げ、ハードルを下げて、より若手を入りやすくし、すそ野を広げるアイデアなどを出し合った。
(記 パナソニックファクトリーソリューションズ㈱ 酒井一信)

4県合同研究会 2014年10月04日(土)13:30-17:30

■開催
 ・山梨プラザオープンスペース東
 ・参加人数 埼玉3名 長野3名 山梨7名



■議事内容
1)各県紹介
・山梨 例会で初心者講習会、田口玄一言論集の輪講を開催。各企業の実務事例を発表、会員の議論、顧問の指導を行う。
・埼玉 20周年記念事業として設立メンバーの座談会等を実施。活動活性化のため、例会とは別にMT法のワーキンググループを開催。欠席者向けにPDFによる情報誌を発行している。
・長野 MTシステム、オンライン品質工学主体に研究。品質工学実践交流大会、品質工学導入セミナーを開催。

2)MTシステムを用いたワイン評価
4種類のワイン(ワインコンクール金/銀/銅賞+無賞)の官能試験を行い、T法で評価した。項目診断により賞の良し悪しは香りの影響が大きい結果となった。また、専門家の評価でも同様の結果となっていた。

3)ディスカッション
3つのグループに分かれてワールドカフェ方式で論議。テーマは「品質工学の普及・推進について」ワールドカフェ方式はグループメンバーを途中で入れ替えて多様な意見を取り入れる方式で活発な論議が行われた。
・グループA 普及の目的、方法を論議。目的は開発手法の中で広い分野に応用が利き、実務で使いやすく普及に値するから。方法はセミナーでの普及は難しい、マンツーマンが有効。
・グループB 普及、推進に必要な人の資質について論議。情熱や情報発信の重要性を確認。また、反対者への対応として知名度の必要性や、品質工学がISOに入ったことを利用することを提案。
・グループC セミナー等の参加者と運営者の壁、その取り除き方について論議。失敗した事例の発表、失敗時のフォロー必要ではないかとなった。
4)18:00~ 懇親会で、議論・親睦を深めました。 (記 リバーエレテック㈱ 秋野真志)

第45回研究会 2014年9月26日(金)14:00-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員13名

■議事内容
1)講演「MTシステム(T法)によるタコ釣りの釣果に関する研究」増田技術事務所 増田雪也氏
 タコの釣果をT法で解析。各項目のデータを集め推定式を作成した。釣果は対数変換することで精度が向上。釣果月データは釣った月が1、他を0として解析。(T法 では多重共線性を無視できるので可能)
 質疑は釣果0で対数変換への対応(全数を+1 で対数変換、後で-1する。)この解析の成果(事前に釣果が予測できるため気が楽。)結果がばらつきにくいものへの対応(MT法が良い。)

2)4県合同研究会打ち合わせ
10/4に行う合同研究会の説明。当日の進め方について議論した。ワイン評価は受賞3(金、銀、銅各1)、賞なし1のワイン4つを評価する。論議はある議題についてグループを何回か変えて論議するワールドカフェ方式で行う。大見出し「品質工学の更なる普及」。小見出しについても検討する。

3)輪講「田口玄一論説集第3巻第2編11章・12章 品質工学と実験計画法」(担当 秋野真志)
感度が目標に対して全く足りていない段階では、実験計画法や誤差因子抜きの実験でも良い。また、実験計画法による誤差因子の洗い出しは有効。しかし制御因子間の交互作用の検証は労力に見合わないことが多いので、経済的観点からは勧められない。パラメータ設計では制御因子間の交互作用は、誤差因子との交互作用より小さくなるような実験にすることで、この問題を回避している。確認実験の目的もここにある。

4)誤圧の文献事例研究
「重み付け誤圧距離を用いた異音判定法(第20回品質工学研究発表大会論文 株式会社シマノ 臼井、太田)」(担当 麻生三郎)
打音検査の定量化に重みづけを加えた誤圧を用いた。T法を使うべきではとの質問には、誤圧はT法 との併用が有効との結論。また、興味深い疑問として分散はなぜ二乗か?の回答としてガウスの意見を取り上げた。「倍の誤差と,同じ誤差 を単に2回繰り返すのとを同程度に許容できる損失とみなすか,それとも,前者を後者よりも大きな損失とみなすか」

5)事例発表
医療機器の基本機能について論議。(担当 木下秀明)
(記 リバーエレテック㈱ 秋野真志、大久保保剣)

第44回研究会 2014年7月11日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員6名、非会員7名

■議事内容
1)全国発表大会の感想(大会参加者3名)
  加工関係、CAEが多く参考になった
  田口玄一不在のため、革新的な発表はなく、漸進的な進歩になっている
  業務に近い搬送系の発表があり参考になった

2.輪講 田口玄一論説集3より「R&Dの組織と技術戦略」(山梨県工業技術センター宮川和博)
本論文と対比して工業技術センターのテーマ選定の課題を説明し、参加者の意見を聞いた。民間企業(特にB2B)では優先テーマがある程度決まってくる。重要性よりも緊急性で進むことが多い。選ばなくても優先度の低いテーマがこぼれ落ちる。緊急でないが重要なテーマをどう進めるかがマネジメント。テーマを絞り込む方法としてはステージゲート法が良く使われる。などの意見が出た。

3.基礎講座「MTシステム」(東京エレクトロン東北 田中秀朗)
初心者向けにMTシステムの種類、構造、事例2件を解説した。項目選択のタイミングに関する質問に対して、選択せずに多くの項目を使う場合と、刻々と項目を変えてゆく場合などの例が示された。

4.基礎講座「損失関数」(リバーエレテック 芦沢英紀)
品質工学の基本要素の一つである損失関数の目的、用途、数理を簡単に解説し、演習2題で理解を深めた。


5.品質工学の考え
シグマポ納富高志が寄稿した「品質工学の基本」に沿って、参加者全員で品質工学の考え方を確認した。
(記 産業革新研究所 熊坂治)

第43回研究会 2014年5月9日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員12名

■議事内容
1)年次総会:参加者12名 委任状11通 全会員数39名のため規定数に達した。
役員改選 承認
昨年度活動報告・2014年度活動方針
「企業へのアウトプット~さらなる実践~」 承認
 規約変更 会費変更 承認
 会計報告 前期決算 今期予算 承認
 6月の初心者講習会について、半日程度、日時は未定。
 四県合同研究会について、10月予定、意見があればメールで募集。
2)基礎講座「損失関数」熊坂治氏 損失関数の目的、用途、数理について。
3)企業事例発表
①開発管理活動と機能性評価による医療機器の効率的研究開発 テルモ 木下秀明氏
 機能性評価による商品設計事例。
 技術開発ステップ展開と機能性評価等を組み合わせ、技術の蓄積・管理を行っている。
②水晶振動子の許容差設計 リバーエレテック 宮川雅樹
 前回までの発表でパラメータ設計が終了している。今回は損失関数を用いて評価と規格の設定を行った。
(記録/ リバーエレテック(株)北村慈識)

第42回研究会 2014年3月28日(金)14:00-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員15名+見学8名+講師1名

■議事内容
1)講演:「全日本製造業コマ大戦への挑戦!作らずに創る極意とは?」
              (タカノ株式会社 新事業開発部 中原健司氏)
 近年、全国の製造業を中心に全日本製造業コマ大戦が盛り上がりをみせている。
本大会は、喧嘩ゴマを通じて製造業を盛り上げることを目的に開催されている。
中原氏は「ねこぱんち2号」を開発しこの大会に参加、第2回大会で”大関”にまで上り詰めた。
ねこぱんち2号は、作らずに創るをコンセプトに開発されたことが特徴である。
基本構造はTRIZでアイデアを出し、詳細設計ではシミュレーションによるパラメータ設計を実施し最適化を図っている。
また、これに加えモーション解析にてシミュレーション上でコマの動作を確認しチューニング等行い設計を完了している。
この一連の開発プロセスは、開発の効率化の理想形であり我々も参考にすべき事例である。
尚、この内容はQES2014にて発表予定である。

2)事例発表:「穴あけ工程の製造条件安定化」(山梨アビオニクス 佐野氏/佐々木氏)
 本事例は、穴あけ工程の製造条件安定化の事例でL9実験を実施している。
事例発表後、確認実験の実施、基本機能の捉え方、誤差因子、評価尺度のSN比ついて議論がなされた。
また、今後の進め方として、①SN比計算の見直し、②確認実験の実施、③基本機能の再考が提案された。
尚、研究会のフォローアップとしてSN比計算の確認をしたいので、解析に使用したエクセルファイル送付を依頼。
(記録/木下 秀明(テルモ(株))

第41回研究会 2014年1月18日(土)13:00-17:00

■開催
 ・甲府市遊亀公民館 研修室
 ・参加人数 会員18名+見学4名+講師1名

■議事内容
1)会員近況報告/トピックス
参加者それぞれが、品質工学への取り組みの状況を報告。土曜日の開催だったので、久々に参加する人が多数参加。

2)講演
「品質工学基本講座~倍返し!挫折から救う品質工学~」三菱電機株式会社 鶴田明三氏
①自己紹介…固有技術として高密度基板実装技術 日本規格協会などの講師・講演を多数実施、関西品質工学研究会に所属。
②-1機能の分類はこうだ!
②-2うまい適用方法はこうだ!
②-3世界一簡単で確実な計算方法はこうだ!
ノウハウが多く含まれていますので、研究会員限定で内容開示しています。
'→発表資料(パスワードで保護しています)
'→議事詳細(パスワードで保護しています)
パスワードは、芦沢に確認してください。
3)輪講
田口玄一論説集3第3編第1章 「社長のコストを下げよ」 麻生氏、納富氏(発表はパイオニア麻生氏)
・概要:パラメータ設計だけではなく、もっと損失関数も使うべき。
・品質改善と生産性
生産性=コストダウン、品質=社会的損失
社長のコスト=ばらつきの改善によるコスト改善が種々におよぶ全体コスト
・事例
 INAX社:タイル(原因に手をつけないでばらつきを改善した)
 三宝化学社:もやし(成長曲線を用いた動的SN比)
③質疑
 Q1)コストを意識してどのようにするのか?
 A1)社長のコストとは、リコールを含めた社会的な損失。生産性を上げれば、コストは下がる。
 A1.2) 生産性については、3つの前提が必要。沢山つくて売れるかどうか。正しいものが作れるか。(コンセプトが正しいのか?)余剰人員をどうするのか?
 Q2)コストを下げるのは、損失関数なのか?工場内の工程管理と同じ?
 A2)工場内の工程管理と品質管理で違いがある。
4)企業事例発表
①「水晶振動子の許容差設計」リバーエレテック 宮川氏
 パラメータ設計終了。製造上の規格を設定したい。詳細は割愛
②「品質工学ワークフローの検討」東京エレクトロン 中山会長
・目的はこれから品質工学を始めようとする人の助けになるような品質工学ワークフローを作成する。詳細は割愛。
→発表資料(パスワードで保護しています)
→YQEワークフローマインドマップ(ZIPファイル解凍はパスワードで保護しています)
→鶴田さんご講演マインドマップ(ZIPファイル解凍はパスワードで保護しています)
パスワードは、芦沢に確認してください。
(記録/住友電工デバイス・イノベーション(株)高野 秀夫)

第40回研究会 2013年11月8日(金)14:00-17:00

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員17名+講師1名

■議事内容
1)会員近況報告/トピックス
参加者それぞれが、品質工学への取り組みの状況を報告
中山会長…品質工学会からの補助が無くなったため、会費を引き上げたい。(法人会員→+2000円、個人会員→+1000円)
2)講演
「T法の事例紹介と長野県工業技術総合センターの概要」長野県工業技術総合センター 児野武郎氏
①プロフィール…児野(ちごの)は木曽の姓で、元々は武田家の家臣であり山梨県には所縁がある。
②長野県工業技術総合センターの概要
③【T法の事例①】T法によるビールの売上の予測
気象データ(降水量、気温等)、売上データ、日経平均株価等のデータを使用し、T法によるビール売上の予測を行った。しかし、最初の推定精度は悪く、特に12月の精度が悪かった。原因はおそらくお歳暮の影響。そのため、特異点の処理として12月(お歳暮)と7月(お中元)にフラグをたてた(7月、12月→1、他月→0)。その結果、真値と推定値の相関係数は0.840となり、良くなったが、推定精度は重回帰分析の方がまだ高い結果であった。
・2010年の推定が若干合っていない。→発泡酒、第3のビールの影響?震災の影響?
・気温などの予測の方が難しいので、結局予測としては使えないのではないか。→今月の気象データから来月の予測をしたらどうか。
【T法の事例②】諏訪湖の水質の予測
 クロロフィル量のデータからT法を使用して、諏訪湖の水質を予測。前事例と異なり、重回帰分析よりT法の方が真値と合う結果となった。
・片側T法について→あまり使う人はいない。両側T法でよい。
3)企業事例発表
3-1)「導電性接着剤の機能性評価」リバーエレテック 宮川雅樹
 詳細は割愛。機能性評価ではノイズは調合せずにフルスペックでテストした方が良い。接着剤は母材の表面状態の影響が大きい場合が多い。
「許容差設計の計画について」リバーエレテック 宮川雅樹
 詳細は割愛。「ベーシックオフライン品質工学」を参考にするとよい。「許容差の設定」と「許容差設計」を混同しないように注意する。
3-2)「品質工学のワークフローの標準化」東京エレクトロン 中山さん
 目的はこれから品質工学を始めようとする人の助けになるような品質工学ワークフローを作成する。品質工学を100%網羅するフローは難しいので、どこかで完成度に線引きが必要。→たたき台を後日発表する。
(記録/リバーエレテック(株)宮川 雅樹)

第39回研究会 2013年9月13日(金)14:00-18:00

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員14名+見学3名+講師1名

■議事内容
1)会員近況報告/トピックス
参加者それぞれが、品質工学への取り組みの状況を報告
2)講演会
「試作レスのためのシュミレーションとTM」有限会社 アイテックインターナショナル 井上清和氏
・日本電装株式会社にて半導体エンジニアとしてご活躍後、中京地区を中心に、品質工学にとどまらず開発設計のプロセス革新を永らく指導してきたアイテックインターナショナル社長の井上清和氏によるシミュレーションと品質工学の融合についてのご講演。田口先生のご指導により半導体デバイス加熱部分の悪影響を見つけ出しタグチメソッドの効果を確認した。企業内研修を中心に実践解決を行っている。
・中国での普及について。中国ではそんなに普及していない。日本人はなぜ、なぜを考えるのに対し、中国人はどうするかを考える。中国人は答えを求め片っ端からやる。(但しやることはすぐやる、アイデアはいっぱい考える)
・日本産業界の現状について。シンガポール、香港、アメリカは成長しているのに対し日本は横ばい。
アベノミクスで伸ばす?⇒ 技術で伸ばす。
・シミュレーション精度の向上について。
品質工学で何が出来るか? ⇒シミュレーションの精度を上げることは可能。
設計の仕事は比較の世界。傾向があっていれば良い。より良いほうを選ぶ。最良の条件で結果を確認する。
シミュレーションの精度と技術開発の関係は、シミュレーションの精度が高いほど有効に使える。
・シミュレーションによるロバスト設計について
ロバスト設計 誤差因子(外乱、内乱、ロット間)の変動に強い。
温度が変わる(外乱)、使っていくと(内乱)、ロット間 ⇒いずれも材料の寸法が変わる、物性が変わる。
同じようにシミュレーションでもふってみる⇒変化しないところ⇒ロバスト設計。
データ解析は標準SN比(21世紀型で)。
再現性を得るコツ(交互作用回避)⇒ 特性値がエネルギーに関係するものになっているか。制御因子間の相関は。
・シミュレーションによる許容差設計について。
特性のばらつき評価について、従来法(モンテカルロ法)では、300回のランダム計算が必要であったが、L27の直行表計算(計算回数27回)で同等の計算結果を出すことができる。
・因子のふり方について
目的を明確にする ロバスト設計では広くふったほうが良いが、許容差設計ではあまりふらないほうが良い。

3)文献研究 「標準化誤圧によるパターン認識、マハラノビス距離を用いない方法」パイオニア 麻生三郎さん
誤差分散とは、計測や予測の誤差の2乗平均でその平方根が誤圧である。
誤圧の一般化(誤圧による文字認識の例)について。
誤圧の定義⇒音圧、音の圧力が時間軸に対して変動する。
誤圧を使ったパターン認識⇒似たものをみつけて判断する。
MD法が複雑な計算が必要なのに対しT法で標準誤圧を提案した。(計算が簡単になる)

4)事例発表 成型技術について テルモ 鈴木貴志さん
詳細は割愛する。検討した特性値、因子についての議論を行った。
何故この特性値にしたか。一つ一つの因子の効果を考える必要があるのではないか。等々

5)その他
 11月16日(土)浦和で行われる4県合同の研究会の参加者調査について
(記/株式会社 キッツ 窪田 和久)

第38回研究会 2013年7月19日(金)14:00-18:00

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員18名+見学2名+講師1名

■議事内容
1)会員近況報告
発表大会報告
酒井さん…初めて参加したが、他の学会と違うイメージ。実業界の発表が多く、学生や教授が少ない。反対意見が普通に出てくるのは、貴重な体験。
熊坂さん…新しい提案が少なくなってきているようだ。QC検定が成功しており、検定でモチベーションを上げるのが一つの手だと思う。

2)輪講 田口玄一論説集3より「第3編 品質工学とマネジメント 第3章 工程管理の設計は生産性で―製造現場の所要人員の求め方」
担当:高野さん、熊坂さん
品質工学の手法の中心はパラメータ設計だが、第3章は品質管理がテーマ。普通のオンライン品質管理と違い、作業者を何人にしたらよいかの議論。
製造現場では、生産管理と品質制御(間隔nと調整限界D)が主な仕事となる。最適なnとDを求めることで、ユニットマニュファクチャリングコストを下げることがポイントとなる。

3)講演会
「製造業における品質向上の取り組みと品質工学の活用」HamadaQualitySolution 浜田和孝氏
学会の庶務会長。
【テーマ1:製造業における品質工学実践の状況】
学会誌20年、610件の論文発表調査の結果、85%が製造業で業務用機器(主に複写機)28%、輸送用機器(主に自動車)27%と多い。自動車、複写機はクローズ型、インテグラル型であった。部品点数が多い。部品間の交互作用があり、摺合せ型製品。開発形態が品質工学が有効な業態であった。品質工学の有効性、重要性は本質的には変わらないが、2000年前半は品質管理手法の限界を感じた時期で、未然防止と品質保証の高度化が必要だった。2008年リーマンショック以降は学会や外部指導者に頼らずとも、社内で使えるようになり書籍を多くなった。社内事例も増えてきて品質工学会に頼らなくても困らない状況になった。つまり、普及したということだが。
【テーマ2:圧倒的な品質レベルを獲得するには】
未然防止を図るツールとしてのDRBFMと品質工学の適用。
品質問題を分析したところ、変更点、変化点(誤差)の見逃し70%,人と人または組織間のインターフェース15%,バラツキに対する問題意識や設計的配慮の不足10%,再発問題5%であった。未然防止の要件 問題を見えるようにしてみつけるしくみと手法が必要。
・Good Design(問題の少ない設計)品質工学など→Good Discussion残された問題の発見(DRBFM等)。それでも出てしまった問題は、迅速に直す→フィードバック固有技術化して→再発防止→DRBFMへ
Good Designとは
・どうやったらだめになるのか=どうやったらうまくいくのか
・不良品を作れない会社には良品は作れない
・どうやったらダメになるかを知らない設計者の設計は、必ず問題を起こす。
・良い設計を変えるな。標準化。基本的には横展開する。
・良い設計でなければロバスト設計を行う。
Good Discussionとは
・変えなければ(あるいは変わらなければ)品質は維持される。
・変更点変化点を見つけるのは問題発見の近道。変更点,企画構造,電子機能,材料,工法工程,変化点,組み合わせ,使い方,使用環境
【テーマ3:日産自動車における品質工学の取り組みと事例紹介】
1989年信頼性保証センターにて推進。
普及促進の契機となったのは、インタークーラーの気流音低減の事例から。品質工学は戦略と言われるが、開発のやり方として合理的なのかということをどう理解するかということ。様々な組み合わせを実際に作っていることに意味がある。交互作用は必ずあり、そのなかで良い条件を見つけ出すことが重要。直交表使うだけでも、よりロバストなことになっていると考えてよい。

4)事例発表
リバーエレテック宮川さん…導電性接着剤の機能性評価
詳細は割愛するが、Q&Aにおいて、開発の途中では誤差因子は調合してよいが最後判断はフルスペックのほうが良いだろうとのコメント。

テルモ鈴木さん…成形条件の最適化
詳細は割愛するが、確認実験で利得が得られていないことについての議論を行った。
(記/リバーエレテック㈱芦沢英紀)

第37回研究会 2013年5月15日(水)14:00-17:45

■開催
 ・山梨県工業技術センター高度棟2階 共同研究エリア
 ・参加人数 会員19名+見学5名

■議事内容
1)近況報告・自己紹介 参加者それぞれ品質工学への取り組み状況を報告
2)2013年度総会
2013年度始めとして、役員改選、昨年度の総括、本年度の方針、昨年度決算報告、本年度予算承認が行われた。会員数 名中 出席者数 名 委任状提出者 名により過半数の参加により総会議事成立。 本年度は、実践活動を通して企業へのアウトプットを重点的に行い、事例研究及び実践型ケーススタディを中心とした活動を行う。持ち回り発表については、7月以降は「田口玄一論説集 第3巻」を輪読、発表、議論する。 講演会については、7月以降の講演者未定のため会員より希望を募る予定。
また、オープンテーマとして実践ケーススタディとは異なる汎用テーマ(ダイエット法等)での研究も行う。内容については、後日会員より募集する。
今年度は品質工学会からの活動支援金が無いため、ペーパーレス化、Skypeを介しての講演などで支出抑制を図る。

3)持ち回り発表(リバーエレテック 秋野 真志)
長谷部著「開発現場で役立つ品質工学の考え方」第7章「戦略ツールとしての品質工学」第8章「品質管理の限界を超える」輪講
7章の解説内容として、パラメータ設計は、上手に失敗実験を行うことで技術情報を得る方法であり、この実験での最適条件が必ずしも設計条件とはなり得ないことに注意が必要である。パラメータ設計で「技術開発」を行った上でコストなどの制約条件も加味しながら設計するのが望ましい。
8章内容ではTQC(総合的品質経営)とQC(品質管理)及びQE(品質工学)の関係性について、TQMの達成にはQC、QE双方が機能しなればならず、TQM=QC+QEの関係式を満たすことが重要と解説した。

4)講演会:「タグチメソッドの変遷 ~エポックメーキング事例を通して」
(ASI consulting group 田口 伸氏)
昨年他界された故田口玄一氏のあゆみを振り返ると共に玄一氏、伸氏が携わった研究事例を通して品質工学の勘所を分かり易くご講演頂いた。
内容としては
・玄一氏の森永製菓キャラメル実験、電気通信研究所でのクロスバー交換機システム開発及び伊那製陶でのタイル製造実験におけるロバストデザインの概要
・国鉄車輛のL16直交表実験での全体最適化実験については、推定と確認までは行い要求を満足した結果を得たが、機能の最適化は図れていないことになるので現在は推奨されていない。”Robust Assessment”と”Validation”の違いを認識することが重要。
・ゼロックスの事例による機能窓法の解説
・ノイズの扱い方 品質工学ではノイズの影響を最小化できる。
・コストと品質では、コストの方が大事。但し、品質向上はコスト低減に一番効果的。
質疑応答では、近年日本で盛んに行われているMT、T法のアメリカでの状況を伺ったところ、欧米ではまだ活用されていない模様とのこと。ようやく英訳書籍なども出始めたので今後活発化していくのではないかと予想されていた。

5)山梨学院経営学研究センターのご紹介 (山梨学院大学 東 秀忠教授)
この春開設された山梨学院経営学研究センター(RIMS)の活動についてご紹介頂いた。
技術経営やマーケティングなどのテーマで、2013年度は5回のワークショップの開催が予定されている。初年度年会費無料等の特典もあるので、YQE会員に対しても積極的な参加を呼びかけて頂いた。

6)文献研究「標準化誤圧によるパターン認識」(パイオニア 麻生 三郎)
 タグチのSN比の思想的背景にあるこの独創的な量概念の発想について深く理解し、MDからT法に至る過程で創出された「標準化誤圧」の新たな活用法を深く学ぶことを提唱。
第1回 「標準化誤圧によるパターン認識、マハラノビス距離を用いない方法」(標準化と品質管理,53,3,(2000) p.86)
第2回 「標準化誤圧を応用したRT法」(品質工学,18,5,(2010) p73)
第3回 「標準化誤圧とMT法の特性と診断技術」(品質工学,20,1,(2012) p74)
第4回 「重み付け誤圧距離を用いた異音判定法」(第20回品質工学発表大会,(2012) p.286)
を予定。学習参加・意見交換メンバーを募集。

7)日本のものづくりの現状と課題(産業革新研究所 熊坂 治)
世界的な統計資料に基づき日本の製造業の現状を説明されると共に、今後の日本のものづくりのあり方について解説。インターネットサイト「ものづくり革新ナビ」についても紹介した。
(記/ リバーエレテック㈱ 木下 義則)

第36回研究会 2013年3月8日(土)14:00-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター デザイン棟2階研修室
 ・参加人数 会員20名+見学1名

■議事内容
1)自己紹介/トピックス
2)Skype講演「変革時期に必要なアブダクション思考」(のっぽ技研 長谷部光雄氏)
今変革時期にある日本企業は今までの考え方を変える必要があるのではないか。その中で、 生命から学べることはないか。(バイオミミクリ)
実際に技術では、水泳着(サメの肌)など、実施されている例がある。

①アブダクション、第三の思考
生命の進化を考えると、カンブリア紀(生物の種類が大幅に増えた時代)では、色々な形態の生命がいてその中で適応したものが生き残った。言い換えると、カットアンドエラーで適合したものが生き残ったといえる。これは、論理でいうと第三の思考、アブダクションになるのではないか、先が見通せない変革期にこのような考えも有効ではないかということを唱えられていました。

②異分子の活用
生物の細胞には、ミトコンドリア、葉緑体など独自のDNAを 持っているものが取り込まれている。そうすることで、機能を上げて生き残ってきた。会社も異分子を取り込み、成長していくことが必要と話されていました。

③PDCA(Plan→Do→Check→Act)からPDSA(Plan→Do→Study→Act)への転換
戦後の復興期にPDCA(Plan →Do→Check→Act)導入による品質管理は日本の産業発展に大きく寄与したが、維持管理が目的なので変革期には適していない。より、創造に適したPDCA(Plan →Do→Study→Act)への転換が必要でないか。Check(検証)ではなく、Study(研究)を行い、サイクルの中で仮説の修正し、その時々で方向性を変更しながら開発していく必要性を話されていました。

④尺取虫戦略
成長するために、足固めをするステージと飛躍するステージがある。

3)持ち回り発表(担当:テルモ株式会社)
長谷部著「開発現場で役立つ品質工学の考え方」第6章「改善策を効率的に見つける方法」輪講

4)A班 事例発表
1. 水晶片のマウント工程のパラメータ設計(リバーエレテック株式会社 鈴木悠介)
 実験目的...マウント工程に使用する接着剤の塗布量のバラツキを抑えるために接着剤塗布工程のパラメータ設計を行う。
 具体的内容については、割愛。
 質疑応答では、以下の意見等が出ました。
 塗布時間を信号にして評価した方が良いのでは?
 接着剤に求められる機能は多いので、機能をもう一度考えてみても良いのでは
 今回は塗布技術として評価しているが、 製品製作技術として評価してもよいのではないか。
2. プラスチックパーツの超音波溶着(テルモ株式会社 木下秀明)
 機能窓をつかい評価した。
 基本機能...超音波の振幅にプラスチックの溶着面積が比例する。
 具体的内容については、割愛。
3. 今回は、T法に関する以下の2つの論文について研究した。
 T法の応用例が色々発表されているので、今後評価していきたい。
 T法によって拡張されたパラメータ・スタディ(細川 哲夫 (株)リコー、第20回品質工学発表大会 25、P98)
 T法の適用に関する新たな試み-MTSの検討3(武部 智 東芝電子エンジニアリング(株)、第18回品質工学発表大会 76、P302)
 質疑応答
 パラメータスタディに類似した手法として、後分類がある。*第三版 実験計画法(下)26章を参照のこと。
 時系列解析も有効な場合があるので、解析方法として検討したほうがよい。

4)B班 初心者講習(パイオニア・マイクロ・テクノロジー 望月敬也)
 テーマ:パラメータ設計(射出成形機の事例を取り上げて)
 参加者:5名
 内 容:高橋,松田,鴨下,早崎,矢野:射出成形機における可塑化装置の最適化(品質工学 13-2(2005)pp.53-39)
    を取り上げ、またこの事例を分かり易く解説している
    矢野:やさしく使える「タグチメソッド」の計算法
    も補助教材として使用した。
    持ち回り発表でも質疑のあった「水準ずらし」についての補足説明をここでも行い、参加者は理解を深めた。

(記/ 東京エレクトロンAT 田中 秀朗)

第35回研究会 2013年1月12日(土)13:05-17:10

■開催
 ・甲府市中央公民館 第2会議室
 ・参加人数 会員19名 一般聴講4名 

■議事内容
1)自己紹介/トピックス
参加者全員からの近況報告では積極的に業務で品質工学を活用している方、これから活用しようとしている方、停滞している方などさまざまなコメントがなされ、毎回、意欲の高さが感じられる。
特に納富監事は2012年度の医学生理学ノーベル賞の山中先生のiPS細胞遺伝子の探索手法から感じたシステム設計の要諦の概要を紹介した。その中で超多水準の場合には感度に着目した探索が重要であることを指摘した。これに関連して熊坂監事から直交表を活用すればもっと合理的に探索できるという品質工学専門家たちとの談話が紹介された。

2)講演「QFD-TRIZ-パラメータ設計の連携適用による絶対的強みの確立(株式会社コガネイ/高速2ポートバルブの開発事例)」(アイデア 笠井肇)
(株)アイデアは基本的にTRIZのコンサルティング会社だが、機能-属性分析、根本原因分析やブレインストーミングなどを付加し、よりアイデアが出やすいシステムを取り入れており、品質機能展開でテーマを決める場合やパラメータ設計を組み合わせる場合も多い。
今回の事例も当初はTRIZの依頼であったが、打ち合わせ中に3手法を組み合わせることとし、教育の時間も含んだ開発日程にしたことと、(株)コガネイの担当者が熱意を持って取り組んだことを成功要因と考えている。
品質表作成にあたっては、バルブの用途が多岐にわたるため、通常の品質展開のほかに顧客要求の展開を行い、項目の漏れを防止した。狩野モデルを取り入れるのも特徴である。
TRIZでは、発明原理やシステム進化パターン、分離の原則などを利用して数百件にも及ぶアイデアを創出し、トリミングでコストダウンも同時に検討した。
パラメータ設計では、バルブの仕事量と消費電力を基本機能として、多数のサンプル作成が困難なことから、電磁解析シミュレーションで最適化し、自社従来製品比応答時間1/2以下、消費電力1/2以下、流量3倍以上などを達成した。
質疑応答では、品質表で数値評価しない理由や、TRIZ活用での成功率、失敗する場合の原因などが議論された。

3)持ち回り発表(キッツ風間 正裕)
長谷部著「開発現場で役立つ品質工学の考え方」第5章「検出力を高める方法」輪講
企業の要求である市場での品質を開発段階で効率的に正しく予測し、判断するために、品質工学では異なる組み合せと、極端条件のデータを使う。そのために誤差因子を使い、静特性や動特性のSN比で機能性を評価する。

4)A班 A班 事例発表
1. ボールシート最適化設計(キッツ船渡正澄)(社外秘のため省略)
2. 装置監視システムへのT法の適用(東京エレクトロン中山)(社外秘のため省略)
3. 稲田、永田 et al.:タグチのT法およびその改良手法と重回帰分析の性能比較  (品質 JJSQC 42(2), pp.103, 2012)の文献研究(パイオニア 麻生)
すべてのデータを信号データと考えるTa法と、項目ごとにSN比が最大となるサンプルを信号データとするTb法を考え、二つのモデルと重回帰分析、T法に関して予測誤差期待値を指標とした精度を比較し、多くの場合でTa、Tb法が良好だった。

4)B班 初心者講習「品質工学を使った新しい品質の管理について」(シグマポ 納富)
品質工学では社会的総損失で品質を評価する。そのために技術は、製品・サービスがもたらす全ライフサイクルの影響に責任をもつ。技術情報の獲得、ばらつきの要因、実験のキーワード、実験に取るべき姿勢、品質評価の方法、技術マネジメントの問題点と技術戦略を解説した。

(記/ (株)産業革新研究所 熊坂 治)

第34回研究会 2012年11月9日(金)14:00-17:10

■開催
 ・山梨県工業技術センター 高度棟2階共同研究エリア
 ・参加人数 研究会員18人

■議事内容
1)自己紹介/トピックス
参加者全員からの近況報告では積極的に業務で品質工学を活用している方、これから活用しようとしている方、停滞している方などさまざまなコメントがなされ、毎回、意欲の高さが感じられる。
特に納富監事は2012年度の医学生理学ノーベル賞の山中先生のiPS細胞遺伝子の探索手法から感じたシステム設計の要諦の概要を紹介した。その中で超多水準の場合には感度に着目した探索が重要であることを指摘した。これに関連して熊坂監事から直交表を活用すればもっと合理的に探索できるという品質工学専門家たちとの談話が紹介された。

2)増田顧問講演
前半は「T法における欠測データの活用に関する研究」、後半は「T法における項目選択の有効性に関する研究」の演題で実践的なT法の活用事例を紹介した。 T法では欠測データがあっても予測精度が変わりにくいことをトリッキーな2重データを用いた欠測モデルと我が家の電気使用量予測の事例で示した。この場合はデータ数によるSN比への影響をさけるためにエネルギー比型SN比を推奨した。
また、項目選択の手法として直交表を使用しないでT法の各項目を交互にはずし、総合推定値と真値の重相関係数の変動比較から、はずした項目の重要度を評価する新たな手法を提案した。電気使用量予測の他にさまざまな事例による検証が必要であろう。

3)持ち回り発表(パイオニアマイクロテクノロジー(株) 望月)
長谷部著「開発現場で役立つ品質工学の考え方」第4章「実践的なデータ解析の基礎」について、データから情報を取り出す方法の2乗和の分解、変動と自由度、多元配置と直交表などの基本数理の一端をわかりやすく説明した。特に、正規分布の仮定は無意味、情報量が少なくなるという考え方に対して質疑がなされたのが興味深い。

4)A班 事例発表
1.文献研究「増田:非線形成分を考慮したT法の研究」(パイオニア(株) 麻生)
 増田の2次回帰式による項目Xの変数変換Y=aX^2+bX+cの考察からSN比(η1,η2)の重み付けで係数を決める2次式Y=(η1*X/β1+η2*X^2/β2)/(η1+η2)で変数変換する新たな提案がなされた。
「我が家の電気使用量予測」データを用いて増田の方法とこの手法との比較をすべきとの宿題が出された。特に、回帰式の最小2乗法について品質工学の中での考え方の質疑がなされたのが興味深い。

2.「痛み」、「刺し心地」の評価方法の研究(テルモ(株) 木下)
  官能評価にもとづくT法を活用した評価の可能性の検討について解析の途中経過を紹介した。

3.MT法による最適加工条件の研究((株)産業革新研究所 熊坂)
 研究所で現在取り組んでいる事例として、加工材料(3種)の切削条件について数社の加工データを活用し、T法により最適加工条件を解析した結果の中間報告をした。加工会社(0,1で会社項目の数値化)、加工時間、加工精度、切削速度、潤滑剤などの条件の重要度をT法の推定値と真値の重相関係数の大きさで評価し、材料別に解析するなどして有効な解析ができる手ごたえを紹介した。切削条件について切削機構に応じた選択の重要性の質疑がなされた。

5)B班 初心者講習(東京エレクトロン(株) 中山)
 初心者講習会で好評だった内容のMTシステムの概要を説明した。事例として半導体製造ラインの装置内異物管理の適用例を紹介した。MT法の適用ポイントについて活発な質疑がなされた。

(記/ パイオニア(株) 麻生三郎)




第33回研究会 2012年9月14日(金)13:45-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター 高度棟2階共同研究エリア
・参加人数 研究会員20人,見学1人

■議事内容
1、参加者近況報告

2、講演会
のっぽ技研長谷部氏に「TRIZと品質工学の発想」のタイトルでご講演いただいた。
TRIZの全体像は、漢和辞典に似ており矛盾マトリクスや発明原理(漢和辞典で言えば画数や部首検索)をTRIZを通し、複数の相似解(読みや漢字の意味)を出力する。
TRIZの相似解は、これまでに事例があったものではあるがどれが適切かは自分で決める必要がある。
すなわち、TRIZから得られた解を使うには「機能」を考えぬく必要があるがこの意味では品質工学と同じ根本を持っている。
エンジニアは常に機能について考えぬく必要があり、そのために適切なノイズを考慮したパラメータ設計が市場での不具合をなくすために非常に重要である。
機能について考えぬくには、「○○機能」と名前をつけていくと適切な方向で思考しやすくなる。

3、持ち回り発表
「品質工学の考え方~長谷部光雄著~」をテキストとして、研究会員で持ち回り発表。今回は第3章。

4、事例研究
①リバーエレテック殿より工程異常の調査についてT法を活用した事例を発表。
突発不良は管理の問題、慢性不良ならパラメータ設計を検討する方が適切ではと意見が出た。

②テルモ殿より医療機器の設計に関する事例を発表。
材料設計の視点で検討した方が、より汎用性の高い結果を得られるのではないかと意見が出た。
(記/ 板谷 旬展)




第32回研究会 2012年7月14日(土)13:10-17:00

■開催
 ・甲府市中央公民館
・参加人数 研究会員20人,見学2人
■議事内容
1、参加者近況報告

2、講演会
株式会社IDEAの社長、前古護氏にTRIZの起源、原理、必要性について講演していただいた。
TRIZは旧ソ連で250万件の特許調査から考えられた発想法。TRIZにより技術的な課題に対し的確な解決の指針を得られ、短時間に漏れなく行える。最近では中小企業でも導入され、TRIZで開発された商品にシェアトップの企業が脅かされることも出てきた。
TRIZは矛盾解決マトリクスや発明原理を用いるが、マトリクス項目のの選択方法には訓練が必要となる。また、TRIZと品質工学、QFDを組み合わせることで更に効率良く製品開発が進むことが期待される。

3、品質工学研究発表大会感想
アルプス電気による転写性の事例は一週間というごく短期間でかつ中国で行った点が注目(木下)。山梨県品質工学研究会によるワインの品質予測の発表では判定者は選抜するのではなく評価値を重み付けする方が良いのではと提案あり(中山)。リコーからはパラメータ設計とT法の組み合わせの発表(熊坂)。

4、持ち回り発表
山梨アビオニクスの佐野からの発表。
「品質工学の考え方~長谷部光雄著~」をテキストとして、研究会員で持ち回り発表。今回は第二章。
内容は品質、機能、ノイズ等について。機能を考える場合は具体内容を抽象化し解決、具体的内容に当てはめ直す。基本機能抽出のコツは要約で考えられること。転写性、エネルギーで考える等の方法がある。(エネルギーでの検討は困難との意見あり)

5、事例研究
①リバーエレテック木下から生産ライン改善についてT法の活用。目的はっきりせず、目標設定から見直す。
②リバーエレテック北村からライン画像検査装置改良へのT法の活用。MT法よりはパラメータ設計が向いていると意見が出た。企業内の背景など、わかりにくいところがあり、次回までに方針をもう一度練り直す。
③パイオニア麻生から「目的機能と基本機能(6)-T法による総合予測-田口著」について。T法の基本概念ついて論議。

(記/リバーエレテック株式会社 秋野 真志)



第31回研究会 2012年5月11日(金)14:30-17:30

■開催
 ・山梨県工業技術センター 高度棟2階共同研究エリア
・参加人数 22人
■議事内容
1、総会
2012年度始めとして、役員改選、昨年度の総括、本年度の方針、決算報告、予算承認、規約改正が行われた。
役員として、総務を新設。昨年度の総括を受け、本年度では企業へのアウトプットを重点的に行い、
① 実践型ケーススタディ
② 持ち回り発表
を新たに行うこととなった。
実践型ケーススタディは、リバーエレテックでの事例を取り扱ったのち、随時ほかの企業の事例を受け付ける予定。それに伴い、会員には個人単位で機密保持契約の締結を、一年ごとに義務付けることとなった。具体的には、7月の例会で契約書に署名、捺印。また、上記を受け、規約を改正。
持ち回り発表については、冊子「品質工学の考え方」を1月に1章ずつ企業ごとに発表。
業務外の時間に活動したいとの要望を受け、品質工学研究会の日程を、7月と1月に限り土曜日に開催することとなった。会場は甲府市中央公民館。

2、近況報告、自己紹介
参加者それぞれ品質工学への取り組み状況を報告。リバーエレテックの1名が交代。

3、KOA株式会社 技創りセンター 守谷 敏氏 講演
「女子プロゴルフの賞金獲得予測―予測のためのタグチメソッド―」
新日本女子ゴルフ協会のサイトに公表されている、2008~2010年度の各選手の獲得金額と公式記録との関係を、T法によって解析し、2011年度の獲得賞金を予測。獲得賞金と順位の関係が線形ではないため、log変換を行うことによってより精度の高い予測が可能になったとしている。順位と獲得賞金との関係は、1/xの関数によって配分されているため、そちらの関数を使用したほうがより精度が高くなるのではないかとの指摘があった。また、今回の解析は結果と結果との相関を見るものであり、選手が具体的に何をすれば獲得賞金が増加するのかといった考察ができていないとの指摘もあり、ものづくりにおいてT法を利用する際には、自分たちが操作できる技術(制御因子)と結果との相関を調査するのがよいとのこと。


(記/リバーエレテック株式会社 大西 秀和)




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