研究会の記録



第16回研究会 2009年11月20日(金)

14:30~17:30 山梨県工業技術センター 研究管理棟3F 研修室 参加 : 22名

1.自己紹介、自社の品質工学近況

2.森輝雄氏(静岡品質工学研究会会長)御講演「品質工学への期待-指導体験と歴史的視点から-」
ピアソン、フィッシャーから田口に連なる統計的データの取り扱いの変遷、さらには今後への展望まで、膨大な資料を集大成したスケールの
大きい講演だった。


3.グループテーマ研究会
・ロストワックスグループ
L18静特性のデータが揃った。評価特性は硬度と、3種類のできばえ(官能特性)である。硬度は1サンプル3点測定したので、位置の違いも誤
差因子として計算。できばえは総合得点と、欠陥の種類ごとに評価するなどした。次回までに確認実験を行い、実験自体を評価する。

・ゴルフボールの機能性評価について
当初予定していた測定を完了した。落下高さを信号因子(1m、1.5m、2m)とし、誤差因子を温度(0℃、25℃、40℃)×劣化(新品、耐湿
槽、水没)の条件で、公認球と非公認球の2種類を比較。
データの集計を次回までに各自でおこない、発表用のまとめに入る。

・ミニ四駆グループ
目的、基本機能をもう一度明確にするためにグループメンバーと森氏も含めて議論した。
ミニ四駆は既に完成された1つのシステムであるので動特性として扱うのは難しい面がある。
目的として、コースから飛び出さずコンスタントに周回を走行することを目指すとしたら周回-ラップタイムを計測特性としてはどうかとい
うことになった。
進捗が遅れているので時間外で進めていく。

・MTSを用いたおいしいワインの研究
評価者を考慮した解析。
今までは評価の平均値で解析してきたが、各評価者の評価結果のデータを頂き、
評価者を考慮し、望目特性で解析を行った。 
評価者間のSN比は10dbのバラツキあり。
平均的な評価者10人だけによる評価結果は評価者全員による評価と結果の傾向が変わってきている。

(記)熊坂技術士事務所 熊坂治

第15回研究会  2009年9月18日(金)

14:30~17:30 山梨県工業技術センター 研究管理棟3F 研修室 参加 : 24名

1.自己紹介、自社の品質工学近況

2.渡部義晴氏(品質工学フォーラムさいたま会長)御講演 「富士ゼロックス社の品質工学」
富士ゼロックス株式会社における品質工学への、これまで40年近くに及ぶ取り組みについて直接に携わって来られたご経験からの興味深い講演を頂いた。
品質工学の推進にはトップの強い意志と危機感がキーワードという事を再認識した。
質疑応答を含め、1時間半を越す講演会となった。

3.グループテーマ研究会
・ロストワックスグループ
まずは、これまでに検討した制御因子に基づいて試作を実施。それらを並べて観察すると意外と出来上がりに違いが小さいことがわかった。今後違いをはっきりさせるため、仕上げに工夫する。

・ゴルフボールの機能性評価について
実験を進めていく中で、1m程度の高さからの自由落下がボールに与える衝撃と実際のゴルフドライバーからの衝撃があまりにも違うことから、今回の実験方法で正しい評価が出来るかという疑念が生まれてきた。
これについてはドライバーではなく、パターのイメージで評価すれば、という意見も出た。

・ミニ四駆グループ
実際のレース用コースを組み立てて四駆の走行試験を実施。L18実験の前の予備実験の段階であるが、思った以上に速く走ることから計測が難しいこと、オーバーホールをしっかりしないと走行中のアクシデントですぐに部品が脱落してしまう、という知見が得られた。

・MTSを用いたおいしいワインの研究
解析の1回目を開始。自作の解析ソフトを使用した官能評価だが、ある程度の相関が得られていることがわかった。

各グループとも実験・評価が確実に進み始めた。

(記) 東京エレクトロン 中谷康雄


第14回研究会  2009年7月17日(金)

14:30~17:00 山梨県工業技術センター 研究管理棟3F 研修室 参加 : 29名

1.研究発表大会参加者感想
 芦沢----「教育関連で弊社と比べてじっくり教育をしてるところが多かった。木下さんの発表が面白かった。」
 木下----「レスポンスも良く、毎年1件でも良いから出そうと言う流れになった。
     ボトムアップだけでは駄目で、上との連携が必要と言う印象を受けた」
 中山----「コニカミノルタのカートリッジの消耗品の売り上げ予測(T法)が興味深かった」
 松井----「2年前に参加したときと違い品質工学が少しは解ってきたので大変面白かった。
      社内で同じことばかりやってると頭が固くなるので、大変勉強になった。」
 熊坂----「質疑応答も好意的で発表した甲斐があった。松阪さんがソフトのバグの見つけ方が印象的だった」
 増田----「ポスター発表でのやり取りが面白かった。トヨタの教育関連の発表が印象的」

2.事例発表 リバーエレテック芦沢
・水晶振動子の開発
 -マスクパターン評価など振動子の開発生産検査など各工程で約50テーマ以上で品質工学を使用した。
 それぞれのテーマに限定すれば、その結果はトラブルが殆どなく、それ以上の改良を試みても
 なかなか出来ないくらいであった。但し、ギリギリの性能を追う段階では直交表の結果はいまひとつなこともあったし、
 製品段階では予想もしていないトラブルがいくつか発生した。やはりこれまでのノウハウは重要である。
 (全く未経験なので発生した。)

3.参加者自己紹介

4.グループテーマ研究会

ロストワックスグループ
 出席者で前回リストアップした制御因子から優先順位を決めてL18ワークシートに入力した。
 基礎講座の復習で、SN比の構造や水準の設定方法なども議論。

ゴルフボールの機能性評価について
 非公認高反発ボールと、廉価版ボールの種類で実験開始
 金属板の上に0.5m~2.0mでボールを落下させ、反発した後の高さを測定する。
 今回は、実際に計測できるかとか、実際に同一条件での実験ばらつきよりノイズの影響が大きいかどうかの確認。
 ノイズの設定は問題ないようであった。次回から本格的な実験に入る。

ミニ四駆グループ
 「基本機能についての再議論と誤差因子、制御因子の抽出を中心に行った。
 また、実際の計測方法についての議論も行った。各自、担当を割り振り次回から実験を開始する。」

MTSを用いたおいしいワインの研究
 官能評価データが、40人の評価者の平均値という点について議論した。
 生データの入手が可能であれば、評価者のバラツキも検討することとなった。

5.連絡事項
 10月 増田顧問の講演会が工業技術センターである。内容は以前と同じなので出席されてない方お勧め。
 森顧問から品質工学ハンドブックがプレゼントされた。欲しい方に配ってください。
 次回9月、富士ゼロックスの渡邊さんの講演会あり。


第13回研究会  2009年5月22日(金)

15:00~17:30、山梨県工業技術センターにおいて第13回の研究集会が開催された。
出席者27名(初参加者1名、再参加1名)
以下の内容で議事を進行した。

1.平成21年度総会
  開会(納富会長)
1号議案 役員改選(納富会長)
2号議案 昨年度活動報告(芦沢副会長)
3号議案 本年度活動計画(芦沢副会長)
4号議案 昨年度決算 (望月)
5号議案 本年度予算 (芦沢副会長)
6号議案 規約改正 (熊坂幹事)
7号議案 その他 (熊坂幹事) 
      公認化について  
  閉会(納富会長)

今年度の総会につきましては、全会員44名中、出席者27名の賛成および委任状提出9名による
賛成多数により、本議事は成立致しました。

2.自己紹介、自社の品質工学近況
初参加は、野田さん(アスクテクニカ)、板谷さん(HOYA)
参加者全員による、自己紹介および近況報告をおこなった。

3.社内品質工学活動と事例紹介  (アスクテクニカ 金井さん)
<会社紹介>
1991年 設立
所在地:市川三郷町
主な製品:自動車用部品(パッキン、ブレーキパッド・クラッチパッド)
<事例紹介>
以前から実験計画法を実施しており、品質工学についても実施することになった。
①テーマ:新材開発
 手法活用の前提でテーマを設定した。
 テーマの設定には、問題点の洗い出しにFTAなどを用いて実施した。
②基本機能(リニア)
出力:トルク 
入力:面圧
③計画と実験
・直交表L18を採用
・制御因子:材料自体の種類をかえている。誤差因子:天候、スピード、ブレーキの入力
・評価方法:バイクの使用に合わせた試験機を使用。
フルサイズ評価(実車評価)は、できないので、ピース評価にて対応。
・確認実験:最適条件と最悪条件により、実施。
④Q&A
Q1再現性は、
A1取れなかった。確認実験と再現実験での誤差違ったため、3信号2誤差を取り入れて
  再評価を行った。
Q2制御因子である材料に連続性はないですか?
A2連続性はないです。材料の%とかで連続性をもたせることはできる。
Q3御社の品質の進め方は?
A3当社は、実験計画法から進めており、そこから品質工学に展開した。

⑤QC山梨について
QCの関東支部の山梨支部
行事:交流発表会 6月と12月(非会員参加可能)

4.グループ討議(来年度グループ研究テーマについて)
各グループに分かれて検討した。テーマは以下の通り、検討後、一部のグループ毎が報告をした。
1グループ(パターゴルフ):機能についての評価を実施した。
2グループ(ミニ四駆):何のためのパラメータ設計なのか?を検討。目標を持って設計をする。例として一番早く
走るミニ四駆を作る。
3グループ(ロストワックス):動特性・静特性の検討
4グループ(ゴルフボールの機能性):ゴルフボールに求められる品質について---できるだけ遠くに飛ばす・狙った距離に落とす・曲がらない 等
機能を評価するうえで、システム分解が必要か---入力エネルギーに対する反発力と、ディンプルや回転による空気抵抗の制御は別システム
ノイズは何があるか---環境面:ボール温度 ・劣化:水没,高温多湿加速試験 ・材料:今回は考えない。
5グループ(おいしいワイン):ワインの分析データ、官能評価データを山梨県工業技術センターから提供頂けることとなった。
官能評価は約40人の評価点の平均値としている。解析手法は手軽に行なえるT法を用いる。
6グループ(人口統計):参加メンバー少数のため、本テーマは、取りやめ。5グループに参加。

5.その他
・次回講演会について
講演者が決まり次第お知らせします。
・活動時間の拡大について
14:00~17:00で開催を検討します。

(記/ユーディナデバイス(株)高野)



第12回研究会  2009年3月19日(木)


15:30~17:30、山梨県工業技術センターにおいて第12回の研究集会が開催された。
出席者23名(初参加者2名)
以下の内容で議事進行した。

①自己紹介、自社の品質工学近況
参加者全員による、自己紹介および近況報告をおこなう。

②会社紹介と文献事例紹介(BIMコンサルティング 納富高志さん)
従来は自社での研究内容の発表をおこなっておりますが、納富さんは自社の事例を持っていませんので、合同研究会で議論された「超音波シール技術開発」について、研究事例として取り上げて解説。
議論の中心として、
・シール強度と接着面積の関係で研究しているが、液剤の染み出しは別のメカニズムで発生している可能性があるので、この評価で適切かどうか。
・標示因子を直交表の中に割り付けているが、交互作用の確認が困難なので、通常通り外側に割り付けたほうが良いのではないか。
が取り上げられた。
また会社紹介を兼ねて、統計情報研究開発センター発行の専門誌「エストレーラ」へ掲載された自身の記事「企業の社会的責任(CSR)とコミュニケーション」から、CSRに対しての技術者のかかわりについて。品質工学はCSRを満足させるための重要な手法の一つであると解説。

③グループ討議(来年度グループ研究テーマについて)
研究会員で品質工学初心者への教育1年が経過したため、来年度は研究テーマを作って実体験するプログラムを実施する。
パラメータ設計3テーマ(パターゴルフ,ミニ四駆,ロストワックス)機能性評価1テーマ(ゴルフボールの機能性),MT2テーマ(おいしいワイン,人口統計)各テーマについて、7名前後を振り分けて1年間研究する。
今回は第1回なので、グループごとの顔合わせと、研究内容の方向付けを、各グループに分かれて打ち合わせた。

④その他
山梨県品質管理研究会との富士ゼロックスの立林和夫さんのセミナー共催案について、熊坂治さんより報告。

(記/リバーエレテック(株)芦沢)



第11回研究会  2009年1月23日(金)

2009年1月23日(金)15:30より山梨県品質工学研究会1月例会が、27名の参加で山梨県工業技術センターにおいて開催された。

いつも通り自己紹介、自社の品質工学状況の報告から開始。パイオニアマイクロテクノロジー(株)の相澤淳と、(株)アスクテクニカの平井登が初参加で、品質工学への期待と意欲を表明した。          

社内品質工学状況と事例紹介は、(株)ユーディナデバイスの高野秀夫が「半導体成膜装置の最適化」と題し、パラメータ設計を用いた成膜条件のロバスト設計を報告した。
当時担当していた成膜プロセスの安定化を目指し、膜厚を信号因子、面内位置を誤差因子とし、成膜条件4因子をL9に配置して実験し、SN比向上について再現性が得られた。
Q1:信号の膜厚は狙い通りか?ばらつくと実験誤差となる。
A1:当然ばらつくが、結果の信頼が得られる範囲には入っている。
Q2:面内位置はランダムで、誤差因子として不適当ではないか?
A2:面内に特性の傾向があれば誤差因子として構わない。
Q3:静特性でも良かったのではないか?
A3:モデルによって狙い厚が変わるので、動特性が必要。
Q4:利得3dbは意味があるか?
A4:このケースでは重要な効果だった。

続いて今回のトピックスとしてパイオニア(株)の熊坂治が「ものづくり課題解決技法の体系とTRIZ」という題で、現代の高度化したものづくりで発生する種々の課題と、品質工学を含む解決のための汎用技法をQFD的にまとめて紹介した。またその中からTRIZについて簡単に解説した。
Q1:TRIZは知っているが普及が遅いのはなぜか?
A1:通常の実験だと少数のアイデア評価で長時間かかる。品質工学で技術評価を早くすることで、多くのアイデアが必要になる。

最後に来年度のグループ研究テーマについて(A)パラメータ設計、(B)機能性評価、(C)MTシステム、(D)オンラインQEから仮希望を調査し終了した。

パイオニア(株) 熊坂治(記)


第10回研究会  2008年11月21日(金)

品質工学初心者講習会 -3-  納富会長

「新しい品質の管理」

◆品質工学とは技術情報獲得の手法である。

従来 品質はばらつきによる損失を中心に社会的損失を考えてきたが、今は、地球規模の問題にあたって、品質の社会的影響(損失)が非常に幅広くしかも深刻になりつつある。そこで、最先端の技術開発が大きく期待されている。
技術の要件は「再現性」・「先行性」・「汎用性」があり、これの実現に向かって進むことを、ここでは、新しい品質の管理と称している。

品質工学では、これらの多くの裏付をとるための重要なパラダイムを提供している。
例えば、工程の問題の場合には見直し、解決させる情報を容易に見出せる。
今からの技術者は、資源枯渇・地球温暖化・環境汚染・社会問題など多くの厳しい制約条件の中で「再現性」・「先行性」・「汎用性」を管理することがこれからの品質管理であると納富会長は考えている。<私見>
それには。まず技術的にも非持続可能性調査を推進する必要がある。そしてこれに対応するMAPを作成し、組織全体で戦略的に対応していくことがポイントとなる。

◆再現性の重要なポイントは工程の連続性である。工程は連続であって始めて管理できる、工程が止まることは条件が変わることを意味し工程の品質に大きな影響がある。

◆今までに品質管理 : モノを管理する。
これからの品質管理 : ものつくりの情報を管理する(このために必要なツールが品質工学であると考える。)
持続可能な社会の構築は、もう遅いぐらいの「タイミングであるが、技術者として企業の社会責任を果たすことが重要で、それは、品質工学の活用を戦略的に行うことで実現できる。

②自己紹介、自社の品質工学状況          初参加者5分、他1分×人数

初参加:パイオニアマイクロテクノロジー 斉藤さん
   :アスクテクニカ 西山さん、伊藤さん、一瀬さん
   :山梨アビオニクス 山崎さん、戸沢さん

③社内品質工学状況と事例紹介 (株式会社 コニカミノルタサプライズ 天野さん)   25分

コニカミノルタサプライズの品質工学への取り組みは、TPM活動と連動してやっている。その中でTPM特別賞を受賞したことが紹介された。
推進体制は、コニカミノルタビジネステクノロジーズと協力体制を取っている。
ここれは、「オンライン品質工学を使った検査設計(中間検査の廃止)」というテーマで、大きなコストダウンに成功した事例だった。

*電子写真用資材の生産現場へのオンライン品質工学の適用検討(第3報)」

要旨:「オンライン品質工学の検査設計の手法を用いて、電子写真用資材、現像剤の生産工程の検査について適用を検討した。
この結果、2項目の中間検査廃止を実現している。
当初は粉砕トナー生産工程における工程管理へのオンライン品質工学の適用を検討したが、最適条件のための調整限界が狭く実現不可と判断された。(効果は非常に大きいと判断された)以上の結果から検査設計の考え方を見直すことに方向転換された。
損失関数で検査をした場合のCostと検査をしないで次工程(最終検査)で不良品を発生させた場合のCostを比較することを判断の材料とし、結果として中間検査を廃止する提案を行い承認された。臨海不良率の考え方とその前提となる工程の安定性の重要性に注目した改善が地道に行われたということを示している。

以上は3年前に実施したことであるが、現在は工程で品質を保証する体制に近づいていると考える。

④「デジタルカメラをSN比で評価しよう」(増田さん)                        25分

概要:デジカメの基本機能とノイズをメインの話題として、2機種のデジカメを比で   評価(機能性評価)した結果について詳細に報告します。
自分たちの身近で使っているデジタルカメラがテーマのためか、みんな興味を持って聞いている様子がうかがえた。
今回の評価は、結果として画像処理エンジンが影響しているのでは、ないかと考えている。
ただ、階調性のように、場面によって好みが分かれる部分の評価でなく、あくまで階調曲線上のRGBのばらつきをSN比で評価したもので、非常に身近でわかりやすい説明だった。

⑤その他共有情報、事務連絡                                       15分

   ・ 幹事会協議、決定事項
   ・ 長野高専主催品質工学講習会

(記/東京エレクトロンTS(株)田ノ口)


第9回研究会  2008年9月19日(金)

15時00分~17時30分、山梨県工業技術センターにおいて、第8回の研究集会が開催された。
出席者は26名(初参加5名、見学2名)
今回は以下の内容で議事進行した。

①第2回初心者講習会(15~16時)
納富会長による前回に続いての講習会が開催された。
題目は「実験から情報を得る」。「実験」の目的と方法についての講義であった。

②自己紹介、自社の品質工学状況
見学者含めて7名の初参加者を中心に自己紹介を行なった。

③社内品質工学状況と事例紹介(東京エレクトロンAT 田中さん、中谷さん)

・TELAT_ES部門の品質工学への取り組み(中谷さん)
 2000年に田口玄一氏を講師に招いたのを皮切りに、社内への普及が始まった。
 現在ではコンサルタントに4人/チームで指導を受けている。
 半年/クールの第三クールを実行中とのこと。

・静特性を用いたLow-k膜エッチング条件最適化(田中さん)
 4年ほど前に田中さんが実践したという事例が紹介された。
 反応性イオンエッチングによるLow-k膜エッチングの技術的な課題の説明の後、
 L18直交表への割付、静特性での解析結果が示された。①選択比②CDラフネス
 ③エッチングレートの3つの技術的課題はトレードオフの関係にあり、従来は最適化
 が難しかった。今回、この3つそれぞれについて要因効果図を作成すると、因子Bを
 最適化することで全体的に改善できることが分かった。
 
 発表後には以下のような議論がなされた。
 ・動特性で評価を行なう場合について、一般的な例では転写性の考え方で各寸法を
  信号因子にとるのが良い。
 ・全体的に改善の度合いが小さいようなので、因子A,B間の交互作用を確認したらどうか。
 ・プラズマエッチングでは入力の95%以上がロスになるので、エネルギーの面からの
  考え方が難しい。

④「パラメータ設計を支援する解析ファイルをエクセルで作ろう」(増田顧問)
 パラメータ設計を支援するために作成したエクセル解析ファイルの紹介であった。
 「予備実験結果のグラフ化」、「L18直交表への割り付け」、「SN比と感度の計算」、
 「補助表の作成」、「要因効果図の作成」、「推定値の計算」、「利得の再現性の確認」
 までが可能である。汎用性を持たせる為に、予め信号因子、誤差因子数を多く用意しておき
 必要に応じて削除するということで数式の参照エラーを避ける工夫がされている。

(記/パイオニアマイクロテクノロジー(株)望月)



第8回研究会  2008
年7月18日(金)

15時00分~18時00分、山梨県工業技術センターにおいて、第8回の研究集会が開催された。
出席者は27名。(内 初参加11名、見学3名)
今回は以下の内容で議事進行した。

①第1回初心者講習   資料はここ
品質工学をこれから勉強しよう、活用して行こうとする初心者向けのプログラム「初心者講習」が今月よりスタートした。(全3回)
初回は、納富高志会長(BIM)より「技術とは?-技術と品質工学-」という題目で講演頂いた。
納富さんの今までの経験による”技術”の考え方とこれから更に大切になる”品質工学”の重要性についての内容であった。
概論的な話ではあったが、参加者には科学と技術の違い、技術者のあるべき姿、技術と品質工学のかかわりとその重要性は伝わったと思う。

今後の予定は以下の通り。
2回目講演「実験について」(仮)
3回目講演「品質管理と技術の関係」(仮)

②自己紹介、自社の品質工学状況
毎回行っていることであるが、初参加者は5分、他は1分の持ち時間で、自己紹介を行う。

③第16回品質工学会研究発表大会参加情報、感想 参加者各2分+質疑応答
参加者より以下感想があり、全員で共有した。

 木下:成型中心に聴講。金型構造解析含めた総合最適化が新鮮。 MT事例も関心。
 中山:MTに関心。FFTより生データ。苦労した話が有用。新SN比が注目、MTにも使えそう。
 大場:初参加。各社有効な教育ツールを考案中。 成功体験と失敗体験どちらが有効か? 
    増田顧問のラーメンMT教材に感心。上流での使用が課題
 納富:司会。松下は500事例をDB化。今後QE活動は共有チームプレイが必要。
    やっただけの発表多いが進歩はある。
 木下:新SNで旧SNに疑問。マツダの手作業への適用が面白い。
 増田:壇上でも意見交換できた。新SNが新鮮。
 熊坂:田口博士の新理論が聞けないのは寂しいが、新SN比などの展開に期待する。

④社内品質工学状況と事例発表
会員持ち回りで、社内品質工学状況と事例発表。
今回は、望月敬也さん(パイオニアマイクロテクノロジー)より発表があった。
社内の品質工学の推進状況は、熊坂治さん(パイオニア)と協力しながら細々ではあるが活動している状況。今後も地道に活動していく。

(事例発表)
「POLY-Si膜シート抵抗バラツキ改善」
目的は、POLY-Siを抵抗体として用いた場合、重要となるバラツキ改善を行う。
(本当の目的は、望月さんが品質工学の効果を自ら実感したかった。)

L18に割付実験を行ったが、18個の内2個の実験で計測できない状況になった。
SN比計算にてこの2つを0次近似(-3dbのデータ代入)で処理。
要因効果図作成し、この結果と理論の比較をしてほぼ一致。
欠測処理は妥当と判断し、目的達成した。

今回の事例は、確認実験までは行ってない状態で終わっていることに対しての質問があった。
確認実験は、要因効果図の信頼性をチェックするものであるので必ずやったほうが良いとの意見があった。
確認実験は”最適条件”と”標準条件or現行条件”で行うのが良いとの意見があった。

またデータの処理について、SN比を求めるために代入するのも良いが、SN比という観点ではなく純粋にデータを見て行くことも重要ではないかとの意見もあった。(例えば、簡単に○、×でデータを見て要因の効果を予測してみるとか)

⑤「プレス打抜き加工における加工条件の最適化」(増田雪也顧問)
増田さんの行った事例の紹介。

今回は、「プレス打抜き加工における加工条件最適化」
L18直交表に割り付けて加工条件の最適化を行った。
その結果、パンチ材質および板押さえ力がSN比に対して大きな影響を与えること等が明らかとなり、最適加工条件を求めることができた。また、品質特性であるバリの高さについても改善することができた。
この事例は、基本機能を「せん断周囲長さ-打ち抜きエネルギー」としエネルギーをデータとしてとるために工夫したことである。
この事例を通し、パラメータ設計における基本的な思考、手順が盛り込まれており非常にわかりやすい事例であった。

発表後、計測特性としてのエネルギーをデータとする重要性、誤差因子の重要性について議論がなされた。

(記/テルモ(株)木下)



2008年
523()

15
40分~1800分,山梨県工業技術センターにおいて,正式発足して第1回の研究集会が開催された。出席者は18名,最初に幹事会をおこない今後の運営内容を確認した後,以下の内容で議事進行した。
①自己紹介,自社の品質工学状況
 毎回おこなっていることであるが,初参加者は5分,他は1分の持ち時間で,自己紹介をおこなう。今回は法人会員登録者から4名,見学3名の初参加があった。
②山梨県品質工学研究会入会状況報告
4月品質工学講演会の結果報告
 出席人数60名ほどになり,予想より活況であった。森先生,増田先生による,オフラインQE,オンラインQE,MT法,パネル討論会の講演会アンケート結果の報告。初心者向けの内容であったため数理の解説を希望した意見,もっと時間をかけて聞きたかったという意見,などがあった。「使ってみたいか」の問いに対し,「機会があれば使ってみたい」との回答が多かったが,一部に「是非使ってみたい」との回答があり,記名があった人に対しては今後連絡をとることにした。
④事例紹介「ステンレス鋼の電解研磨加工における加工条件の最適化」(増田技術事務所 増田さん)
 オーステナイト系ステンレス鋼の電解研磨加工条件をL18直交表に割り付けて最適化した。基本機能は,電荷量(電流値の研磨時間積分)と研磨量(試験片重量変化量)の動特性とし,誤差因子には電界研磨液の劣化をとった。各制御因子の関係が明らかとなり,最適条件では従来の半分の時間で加工可能となり,電界研磨液の交換サイクルも延長することができたので、生産の効率化が実現できたと発表があった。
 質疑応答では,SUS304のφ10mm厚さ1mmを試験片としているが、あらゆる形状に対して電界研磨したいのだから形状を誤差因子に加えたらどうか,SUS304以外のステンレスへこの結果は転用できるのか,といった内容を中心に議論された。
⑤社内品質工学状況と事例紹介  (テルモ 木下さん)
 社内教育として,パターゴルフでのパラメータ設計実習の紹介。木下さんが中心となり社内でQE推進しており,今回の実習会には予想を上回る約20名の参加があった。パラメータ設計の手法を講習した後,4チームに分けて数日後のパターゴルフコンペに向けて各チームが実験検討を進めた。意外なことに,面白いテーマを与えるとグループごとに非常に活気があり,品質工学の手法を積極的に使ってもらえたとのこと。研修としては大成功となったと発表された。
 続いて事例発表は,「点滴用使い捨て針の開発」について。点滴用針は,患者さんや看護士さんに危険が及ばないよう様々な安全機構が設けられており,その中の代表的な3種類の機構について新針開発にパラメータ設計を適用した事例が発表された。針が血管に達したことを知らせる”逆流機構”,金属針を抜き取り樹脂針のみを血管内に残すための”すべり機構”,抜き取った金属針の先端を保護する”保護機構”について,それぞれの機構に対して同じ制御因子を割り付け,SN比を3項目それぞれ算出しそれぞれを合算して一つのSN比としたところに特徴がある。確認実験では,最適条件-最悪条件の利得が,推定値99dbに対して実験値50dbとなり,効果はあるが再現性が低いというという結果であった。
質疑応答では,SN比を合算したことについて話題の中心となった。SN比1dbに対する重みがそれぞれの機構で違うので,LD50なり目標値に対してSN比のウェイトを考えた方が良いという意見が多かった。通常はSN比を3種類並べて総合判断することが多いという意見が出た。確認実験については,最悪条件との利得よりも標準条件との利得の方が良いだろう意見が出た。
⑥その他共有情報,事務連絡
 (1) 梨県品質管理研究会の調査について,山梨大学新藤教授との面会内容を熊坂さんより報告。
 (2)初心者講習会を隔月で行う予定となっているが,どのような内容にしたら良いか次回までに対象者に聞いて集計する。
⑦質問コーナー
 現在進めている実験で分からないことなどがあれば,研究会員で考えてみようということで今回から実施。初回はリバーエレテック芦沢より,L18を使った許容差設計で要因間の交互作用はどう算出したらよいのかとの質問。
 品質工学では「そういう見方をしない」というのが全体の結論のようであるが,どうしても見たいというのであれば推定値を各要因組合せで算出してそのデータを一つずつ見比べていけば分かる。交互作用を見たいのであれば、そういう直交表を使うのも一つの方法とのアドバイスがあった。
(リバーエレテック(株) 芦沢英紀 記)


第7回研究会 '08年3月21日(金)

1、自己紹介、自社の品質工学状況
東京エレクトロンから松井さんが初参加し、自己紹介があった。他参加者は、増田、納富、芦澤、木下、田ノ口、田中、板谷で合計9名。

2、解説「T法」(増田技術事務所 増田雪也さん)
今日はMTシステムの中から「T法」をご紹介いただいた。
分かりやすい事例を交えてT法の概要を解説し、複数の計測値から
目的とする特性が簡易に推定できることが理解できた。
Q1:一次の関係しか扱わないのか? A:そうだ。二次の推定は研究中。
Q2:「実験計画法」下巻の分割法からの発展ではないか?  A:違うと思う。
Q3:MT法の様に最小限サンプル数は要求されないか? A:されない。

3、社内品質工学状況と事例発表「サンドブラスト製法への応用」 
(リバーエレテック 芦沢さん)
水晶振動子の小型化のためマイクロブラストを試みたが、寸法が不安定性だったため、単純な評価用サンプルを用意し、L18静特性で加工条件最適化を図り、 1ヶ月で従来比1/30のサイズを実現した。信号因子はレジスト寸法、誤差因子は加工方向とウェハ深さを調合した。確認実験の再現性も高かったが、周囲か らの評価はさほど高くなかった。
O:簡単に成功すると、品質工学を使わなくても同様にできると思われる。長期間うまくいかない課題を解決する方がアピール効果は大きい。

4、来期組織体制と活動計画案
3月1日の役員会で議論した来年度役員候補、活動計画を説明し、了承された。会費については近日中に入会申込書を品質工学会員に送付し、申し込みと同時に 新規作成した研究会口座へ振り込んでもらうこととした。4月25日の講演会は山梨県工業技術センターとの共催となり、役割を分担して準備する。
(パイオニア(株) 熊坂治 記)


第6回研究会 '08年1月18日(金)

 集まっていただいたのは長野から増田さん、東京エレクトロンの田ノ口さん、田中さん、テルモの木下さん、リバーエレテックの芦沢さん、パイオニアマイク ロテクノロジーの望月さん、ユーディナデバイスの高野さん、タンガロイの望月さん、パイオニアから板谷と私の10名です。

1.初参加の田中さん、板谷さんからは長めの自己紹介、他の各人は近況を報告。

2.増田さんから標準SN比の分かりやすい説明。とっつきにくい印象がありましたが、非線形事象の軸を線形に置き換えてしまえば通常の動特性で扱えるという視点が新鮮でした。増田さんの話を聞いていると簡単に活用できそうな気になります。

3.熊坂がパイオニア社内の品質工学の歴史と現状を説明した後、板谷がサンドブラストでのPDP隔壁加工最適化実験を報告。確認実験前なので利得の再現性 が検証されていないものの、動特性と静特性の比較が注目された。欠測値の処理が議論となり、芦沢さんからは過去同様の事例で一定深さでブラスト加工を停止 して評価した事が紹介され、増田さんからは準備実験で欠測値を避ける方法が推奨された。また今日説明のあった標準SN比を使って、深さ方向に多点で座標を 取り、理想の曲線を目指す方法が示された。板谷のL4確認実験に関する質問には、1回のサンプル製作が大変なため2水準だけでなく、関心のある水準を加え て評価したものと説明された。

4.今後の進め方につき、山梨で学会歴の最も長い納富さんに会長をお願いする件が了承され、4月の正式発足に向けて組織化、記念講演会の実施案が議論された。

5.次回は3月21日(金)の開催で、次のような内容を予定する。
(1)増田さんによるT法の紹介。
(2)芦澤さんの社内状況と事例報告(以降各社持ち回り)
(3)記念講演会の決定。研究会入会申し込み、集金。

山梨研究会も回を重ね、非常に充実した議論が交わされるようになってきたと感じます。これからは持ち回り報告を通じて、ますます品質工学の理解と活用が進むことが予感されます。
今回も研修室を提供してしていただいた阿部様はじめ山梨県工業技術センターの方々に感謝いたします。
(パイオニア(株) 熊坂治 記)


第5回研究会 '07年11月29日(木)

 集まっていただいたのは長野から増田さん、東京エレクトロンの田ノ口さん、テルモの木下さん、リバーエレテックの芦沢さん、パイオニアマイクロテクノロジーの望月さん、ユーディナデバイスの高野さん、タンガロイの望月さん、コニカミノルタの天野さんと私の10名です。

1.各人から近況を報告。テルモやパイオニアで若干活動の盛り上がりがあるようです。

2.増田さんから機能性評価の説明。ボールペンの例を挙げて、制御因子がひとつのSN比という意味を分かりやすく解説していただきました。

3.木下さんから、先月の3県合同研究会コマバトルで見事優勝した山梨チームの研究過程を報告していただきました。各県それぞれ工夫のあとが見られました が、山梨チームは精度良く回す点に注力した事が効を奏したようです。「長く回す水準ほどSN比が下がる」というジレンマを解消するアイデアが見つからな かった点は残念です。木下さんはこの内容を社内で報告し、品質工学普及の起爆剤にと計画しています。

4.次回は1月18日(金)の開催で、次のような内容を予定します。
(1)増田さんによる標準SN比の紹介。
(2)パイオニアの事例報告(以降各社持ち回り)
(3)記念講演会原案を討議。

 集会後には場所を変えて若干早い忘年会で6名の会員が親交を深め、来年の活動案や希望などを話しました。

今回も研修室を提供してしていただいた阿部様はじめ山梨県工業技術センターの方々に感謝いたします。
(パイオニア(株) 熊坂治 記)


第4回研究会 '07年 9月21日(金)

 集まっていただいたのは長野から増田さん、東京エレクトロンの田ノ口さん、テルモの木下さん、高畑精工の林さん、リバーエレテックの芦沢さん、パイオニ アマイクロテクノロジーの望月さん、ユーディナデバイスの高野さん、コニカミノルタサプライの天野さん、タンガロイの望月さんと私の10名です。

1.初参加の天野さん、望月さんからは長めの自己紹介、他の各人は近況を報告。

2.増田さんからMT法を気軽に理解するための教材紹介。自前で計算するとかなり悩みそうですが、アングルトライ社のエクセルアドインソフトを使えば、かなり簡単に使えそうです。

3.10月26日の合同研究会テーマ「コマの回転時間を制御する」に対して、山梨チームの考え方を議論。方針は①低重心、②大慣性、③小設置面積、④風抵抗利用、⑤縁設置抵抗大をL18動特性で評価することとしました。
実験は後日有志(木下、芦澤、高野、熊坂)が休日集まって実行することとなりました。

4.次回は11月22日(木)の予定でしたが、長野研究会と重なって増田さんの都合がつかないことから、29日16時からに変更です。内容は次のような予定です。
(1)増田さんによる機能性評価の紹介。
(2)合同研究会の報告
(3)できることなら、パイオニア事例を報告。(以降各社持ち回り)だめなら学会発表会事例読み合わせ

今回も研修室を提供してしていただいた阿部様はじめ山梨県工業技術センターの方々に感謝いたします。
(パイオニア(株) 熊坂治 記)


第3回研究会 '07年 7月20日(金)

 集まっていただいたのは長野から増田さん、東京エレクトロンの田ノ口さん、テルモの木下さん、高畑精工の林さん、遅れてリバーエレテックの芦沢さんと私 の6名です。出席予定だった、パイオニアマイクロテクノロジーの望月さんは急用で不参加となりましたが、工業技術センターの阿部さんが前半同席していただ きました。

1.初参加の増田さんの自己紹介後、各人が近況を報告しました。
2.次に今月の学会発表会参加者が感想などを報告しました。MT法の盛況、機能性評価による製品認定、T法の新鮮さなどが印象に残ったようです。
3.先月訪問した長野研究会の報告。詳細は別トピック「品質工学会情報」参照。非常に盛り上がっていますとのこと。
4.研究会規約案(&活動案)意見交換。上司が納得する活動への期待が出ました。
5.続いて7月の発表大会から#37「機能性評価による新製品認定」を読み合わせ。
(1)機能性や誤差因子を間違えた時のリスクが不安。
(2)制御因子が1個のSN比である。
(3)単独のSN比は無意味で従来製品や他社製品との比較となる。
(4)本件は単機能部品だが、複雑な製品の場合はサブシステム分割が課題となる。
6.同じく7月の発表大会から#40「通信モジュールの機能性評価」を読み合わせ。
(1)誤差因子水準で破損するのは良くない。パラメータ設計の誤差因子とは意味合いが違う。
(2)デジタル技術はリニアリティが良すぎて、品質工学を使わなくても開発できるかも。
(3)利得3dbの価値は担当者しか分からない。
(4)本件では普通の信頼性試験とさして変わらないのではないか。

7.次回は9月21日16時からで、取りあえず以下の内容が決まりました。
(1)増田さんによるMT事例の紹介。
(2)上司の許可が出れば、パイオニア事例を報告。(以降各社持ち回り)

今回も研修室を提供してしていただいた阿部様はじめ山梨県工業技術センターの方々に感謝いたします。
(パイオニア(株) 熊坂治 記)


第2回研究会  '07年5月25日(金)

 集まっていただいたのは私の他に東京エレクトロンの田ノ口さん、ユーディナデバイスの高野さん、クオリアの納富さん、リバーエレテックの芦沢さん、遅れ てパイオニアマイクロテクノロジーの望月さんの6名です。出席予定だった高畑精工の林さんは急用で不参加となりましたが、工業技術センターの阿部さんに ずっと同席していただきました。

 初めに各者が品質工学実施状況を説明しましたが、実践に苦労している方が多く、大分予定時間を越えての応答となりました。

 次に前日熊坂が参加した静岡品質工学研究会の総会と講演会の模様を報告し、山梨の活動の参考としました。

 続いて昨年6月の発表大会から#124「Si異方性ウェットエッチング条件の最適化」を読み合わせ、各人の考えを交換しました。
(1)難しいことをしている割には静特性。練習用か。
(2)一般に直交実験の前に予備実験をするか? 知見が全くない因子を入れる場合は必要なときも。
(3)改善したあとも損失関数が(おそらく)部品価格の1/4もあり、まだ改善の余地あり。
(4)誤差因子の重要性につきひとしきり議論あり。

 最後に今後の進め方について話し、以下のような意見を交換しました。他の方も補足してください。
(1)次回以降の集会を奇数月第3金曜日とする。すなわち7月20日、9月21日、11月22日(金曜日祝日につき前日)、1月18日、3月21日。開始時間は遅いほど都合が付きやすく16時からとする。
(2)YahooDaysからサイト化を進めるが、まずはドメインネーム無の格安レンタルサーバーにて。
(3)組織体制を9月集会に向けて検討したい。
(4)次回までに熊坂が他研究会を参考に規約案を作成する。
(5)次回7月集会は静岡の森さんが来れるかもしれない。
(6)上司の許可が出れば、現在進行中のパイオニア事例を次回報告したい。
(7)次回は7月3,4日の学会に参加した人が様子を報告する。
(8)研究会では他社の普及活動や、効果が上がった事例の情報を知りたい。

 前回より参加者が2名増えたこともあり熱心な議論が続き、準備した2つ目の論文をカットしたにも拘らず、予定時間を15分ほど超過して終了しました。参加者の皆さんお疲れ様でした。
 また今回も研修室を提供してしていただいた阿部様はじめ山梨県工業技術センターの方々に感謝いたします。

(パイオニア(株) 熊坂治 記)


第1回  '07年3月23日(金)

集まっていただいたのは私の他にテルモの木下さん、高畑精工の林さん、パイオニアマイクロテクノロジーの望月さんの3名です。

初めに各社の品質工学実施状況を説明しました。会社方針で進めていたり、個人ベースだったり各様ですが、関係者全員一丸となって進んでいるところは無く、何らかの問題を抱えながら努力しているようです。

続いて昨年6月の発表大会から2件#57「シミュレーションによる射出成形部品の設計」、#55「低速ポリゴンモータの回転ムラ改善」を読み合わせ、各人の考えを交換しました。皆さん実践者でしたので、経験を絡めて貴重な意見を聞くことができました。
その中で以下のような疑問点が挙がりましたので、もし分かる方がいらっしゃれば是非解説をお願いします。
#57(1)図6の結果から誤差因子を調合して望小特性SNを解析した図8が図6とそっくりなのは何故か。
(2)確認実験で実成形しているが利得はどのように出すべきか。
#55(1)敢えて回路の伝達特性を制御因子としているが、本来技術者が自由に決定できるのは素子の選定であるため素子定数を制御因子とすべきではないか。
(2)図9と図10から総合判断した最適条件に疑問あり、複数特性の要因効果図の一般的な扱い基準はないか。

続いて12月に集計したアンケートを基に、現在の研究会準備状況と隣県静岡、長野の状況、今後の進め方について話し、以下のような意見を交換しました。他の方も補足してください。
(1)今回の集会が有意義であったことから2ヵ月後を目処に第2回を計画する。
(2)YahooDaysへの書き込みが社内LANで拒絶される例が多いため、早めに長野同様のサイト化を進める(ボランティア大募集!)
(3)高額でなければ会費徴収はあってもよい。(企業会員1万円/社、個人会員3千円くらいか)
(4)長野、静岡の活動情報を共有し活用する。

品質工学を推進するネットワークができたという点で非常に意味のある集会であったと思います。参加された皆さんありがとうございました。
また立派な会議室を無料で提供してしていただいた藤原様はじめ山梨県工業技術センターに感謝いたします。

(パイオニア(株) 熊坂治 記)